戦前
熊本県の人吉の洋画家の宮崎精一氏は日記をつけておられて、それを元に生前作成された年表に戦時中熊谷登久平の世話で谷中の初音町に住んだことが記録されている。そこに記されている熊谷の家は、今私が住んでいる敷地にあった屋敷で、そこには義父の師匠の…
目黒雅叙園にて、千の福ねこアート展at百段階段。旧目黒雅叙園が経営破綻をした時に目黒雅叙園美術館 にあった文展帝展のコレクションは散逸てしまったが、百階段が解体されなかったのは幸いである。 猫作品の展示はもちろんのこと、「(鏑木)清方の間」もよ…
台東区が発行していた地域誌 「上野・浅草11」#長谷川利行 と私/#徳山巍 特集/下町の名人 1976年3月発行 表紙絵/ #望月春江 をヤフオクで落札。前から全文を読みたいと思っていた徳山巍氏の随筆の初出本。 長谷川利行関係の本で徳山巍氏の随筆はたま…
言問通りを言問橋まで自転車で走り太平洋戦争の被災地を辿った。 私が上京した頃の言問橋には人の脂がまだ強く残っていた。 夫の友人のお父さまは東京大空襲の時に浅草側から言問橋を渡り向島の焼けなかった場所にたどり着き助かったそうだけど、良くご無事…
東京美術館、旧館を知る展。旧館義父の写真で断片はみているが全体模型でみれて、掴めた場所も。 普段写真で目にする写真は階段と柱のある場所と内部なので、義父のアルバムに一枚柱があって階段がない写真があり何処だろうと思っていた。 模型で多分ここだ…
上野の山の尾根沿いに西に向かうとロケに良く使われる諏訪神社があり、その向かいに太平洋美術研究所、太平洋美術会がある。 ここが谷中の真島町にあった戦前には長谷川利行が出入りしており、写真も残っているが案外知られてない。ここのツイートを担当して…
戦前義父が二科展に気仙沼を描き、観光客が来るようになったことの御礼で頂いた古代ローマのインク壺。義父が貸した作家の作品で存在が知れた。 それが載った新聞記事を読んだ気仙沼の第三者が「気仙沼の宝が外にあるのはけしからん」的に作家宅に抗議。 作…
うちの裏の墓地には先の戦争で亡くなった方の墓があちこちにあったけど、建て替えや墓じまいで減ってきた。 3月10日の東京大空襲で壊滅的な被害を受けた現墨田区の江東橋一丁目町会の慰霊碑、夫の記憶にある年代によっては慰霊祭的なことをやっていた時期も…
台東区立中央図書館でレファレンスをお願いして、義父と交流があったらしい林房雄氏が昭和7年出獄後に住んだ谷中初音町の番地を調べてもらった。 ありがたや。「谷中初音町2-7」あ、その頃の熊谷登久平の住所は 「谷中初音町2-6」 近いじゃん。(昭和6年頃の…
編集さんと微調整をやっている。昨日は義父が随筆に書き残している、長谷川利行と歩いた言問通りから隅田川まで行って千住方面を自転車で走ってみた。 寛永寺坂か芋坂から上野の山をおりて、入谷あたりでいっぱい。 多分言問通りを歩き、浅草寺裏を通る。 吾…
#なんでも鑑定団 #長谷川利行 #カフェ・パウリスタ の回が今日再放送される。と、思っていたのに贋作の方の回だった。 使われた写真は若い頃の犬を抱いているの以外は癌末期の矢野文夫氏が撮影したもの。 ぼろぼろの漂流は矢野氏たちが長谷川利行の哀愁を出…
熊谷登久平が大事にしていた写真。 長谷川利行と谷中近辺の若い画家と思われる。 多分1930年協会時代。 後ろの目つきが鋭いイケメンが鶴岡政男さんに似ているような気もするが、確証はなく悩んでいます。 戦後は我が家の裏手に住んでおられました。 (鶴岡さ…
岸田劉生が関東大震災で被災をして、屋根の上に家族で避難している写真は結構有名だけど、それを撮影したのが熊谷登久平と同じ生家から出た熊谷伊助の孫。 伊助の血統の片瀬熊谷家の当主の話だと、岸田劉生 と当時の当主はよく知った仲だったそうで、同じ頃…
海老原喜之助は熊谷登久平と同時期に小石川区の川端画学校で学びつつ、アテネフランセでフランス語を学んでいた。これは渡仏への準備であった。 かたや登久平は中央大学で商業について学んでいた。岩手県千厩の豪商日野屋の跡取りとして生まれ育ち、親に内緒…
義父の写真で白日会だと確実にわかるものは2枚だけだけ。 集合写真で、1930年協会か白日会か二科展入賞時の記念写真かは写っている人で判断するしかないけど、私はわからない。つか戦前はほぼ白日会会員で、独立美術協会は里見勝蔵派ということで会友時代が…
千厩病院の資料を落札し損ねた。 熊谷登久平の一族と思われる署名がある。 千厩病院は昔の資料で読む限り、立派な病院だった。 今千厩は一関市と合併し病院も規模縮小をしたようだ。
熊本市電の終着駅がある健軍には昔熊本空港があったけど、それ旧陸軍の施設でそこから沖縄に向かった義烈空挺隊が強烈に私には紐付いている。 とか、下駄履き特攻の天草海軍航空隊やら戦記雑誌丸の記者として熊本には随分と通った。今の若いミリタリーの人々…
義父、熊谷登久平と戦前から交流があったはずの宮崎精一さんの記録を探し回って2冊目を入手。 今は図書館と資料室が開いてないのでキーワードで片っ端から探して、何冊が購入し、当たりであれば熊谷登久平の年表の空欄が一つ埋まる。 今回は当たり。 熊本に…
相変わらず古本屋さんの通販で、内容確かめないで購入して運が良ければ記述が見つかるという古本屋ガチャをやっておりますが、本日入手したのは中央大学向かいの伝説の松本亭の本。 「梁山泊の女・松本フミ 神田錦町 松本亭」著者川合貞吉 関東大震災で燃え…