熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

金子隆一さんのお葬式

橘雅友会が演奏する雅楽の音色に送られて出棺された。

夫は体調不良だったので留守番をさせた。
お向かいなので法華経雅楽も送る言葉も聞こえるのだから寝たまま心で隆一さんにいのれば届くよと無責任なことを私は言った。

帰宅すると夫は霊柩車の出棺のクラクションの音が聞こえたと涙目だった。

棺の中で花に包まれて眠っておられた隆一さんの話をした。
夫は自分も参列したかったと泣く。


夫の心臓にサルコイドーシスがなければ車椅子押して一緒に参列したけれど、体調が悪いし長時間座っているのが大変になった彼を連れ出す勇気は私にはなかった。

夫は隆一さんと父との思い出話せて嬉しかったそうだ。憧れの近所のお兄さんだったのだろうな。カッコいいし。

台湾では大きく訃報が出ている。

『日本攝影史研究者金子隆一逝世
著名日本攝影史研究者、策展人暨攝影書收藏家金子隆一(Kaneko Ryuichi)於6月30日逝世,享年73歲。

金子隆一1948年生於日本東京,1972年畢業於立正大學文學部。他自1970年代中起開始收藏攝影書、雜誌與展冊等資料,逐漸累積出逾二十萬冊的龐大個人收藏,是日本攝影研究的重要資源,也使他成為國際知名的日本攝影文獻收藏家。』





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