http://www.npo-ichi-bunka.com/public/index.html
一関文化会議所が発行している『一関地方ゆかりの人物辞典』を入手した。
画家枠に千厩出身者はなかった。
もちろん義父の熊谷登久平も、白石隆一さんもない。
義父はともかく、白石氏は一関市の美術指導者でもあった覚えだけど、今でも一関市生まれのお弟子さんが活躍をされていて、春の白日会にも展示されていた。
旧一関に本籍がある矢野文夫氏の項目はきちんとある。数年住んだだけなのにと性格が良くない私は僻む。
一関市だけでなく、岩手県という枠の中でも矢野文夫氏の評価は高い。
悲しいけど、これが現実で厚い壁でもある。
義父は岩手を愛していて、東北の画家が中央画壇でもっと活躍できればと書き残しもしているが、義父は一関市という大きくなった枠の中で忘れられている。
私は義父の絵と文章が好きだ。
少しでも多くの人に生で観てもらいたい。
でも万人受けしそうな代表作は美術館の倉庫で眠っている。
何を描いてもオリジナリティがないと言われて家では悩み泣き言も漏らし、外では画伯であろうとした熊谷登久平の軌跡は私には面白い。
残念ながら私では語れる教養がない。
申し訳ないとしか言えない。