熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

「清水錬徳欧洲旅行作品展『芳名録』昭和13年10月8日-10日」

 紹介写真の中に義父の熊谷登久平の署名があったので、清水錬徳(1904-1995 独立美術協会会員)展覧会の芳名帳を、ヤフオクで落札した。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/m1072669117

 昭和13年10月8日-10日に義父は清水錬徳画伯の作品展を観賞したんだな的な一次資料。

 清水錬徳画伯は、義父も参加していた独立十人の会の一人であり熊谷登久平遺作展にて弔文を書いたくださった一人でもある。

 署名の中には義父と切磋琢磨をしていた画家仲間の名が見られる。長谷川利行を義父から紹介されたと書き残している徳山巍画伯の名前もある。

 このころ義父と徳山氏は谷中初音町界隈に住んでいた。などをへらっと書くと一次資料を読んだのかとか言ってくる人もいるから下手に書けない。

 手元にある洋画家の住所録で確認済みである。

 

 一次資料を印刷物でしか認めない人も世の中にいて、例えば手紙が残っていると返信すると本物の証拠写真を寄越せという自称研究している人もいて面倒になり相手をしなくなった。

 私も擦れたな的な。

 


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東山魁夷、岩佐新、土方重巳、国松登、有島生馬、南政善、大野五郎、菅野圭介、飯田清毅、中間冊夫、森芳雄、今西中通、鈴木満、徳山巍、鉄指公蔵、久保守、赤堀佐兵、鷹山宇一、赤星孝、向井潤吉、村井正誠、鈴木保徳、北川民次、小山良修、寺田政明、坪内節太郎、他』

 

清水錬徳

1904年 石川県出身
本郷洋画研究所に学ぶ
満谷国四郎、岡田三郎助に師事
1929年 1930年協会展出品
1930年 二科展入選
1932年 独立展初入選(以降、入選)
1937年 渡仏
1940年 独立展独立賞受賞
1949年 独立美術協会準会員に推挙
1950年 独立美術協会会員に推挙
東洋美術学校教授に就任
1969年 「大菩薩峠」第11巻挿絵(角川文庫)
1982年 清水錬徳画集刊行(清水錬徳画集刊行会)
美術と教育を考える学際的シンポジウム討論会
1995年 没(享年90歳)

 

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