体調相変わらずイマイチなのですが、アリナミン臭する体にユンケル黄帝液臭を加えて、その上にカフェイン摂取という仕事をしていた頃のやり方でクリムト展に行きました。
だって明日からはサミットがあるし、動けるうちに動かないと一生観られない絵が徒歩圏に来ているんですよ。
昔よく遊んだ女性は年末はウィーンという方でしたが彼女は田園調布教会の長老なのでできる話で、貧乏人は自転車でウィーンではなく、ウエーノです。
愛車はパナソニックのビビ。
主婦仕様です。
クリムト展、女性を描くのが好きで男性はどうでも良いと言ったとか言わないとかのモテモテ禿げ親父の贅沢な画材使い。
ウィーンの写実派のあと、写真が発明されたことによって、自己表現を得た時代の好きに描くタイプの依頼主が文句を垂れたら金返して絵を持ち帰る大物。
母親が違う子を何人か作り、でもきちんと我が子を愛するクリムト。子が死ぬと悲しんで描き残すクリムト。
舞踏会の手帳に思いを書き込むクリムト。
愛の営みが好きだけど、アベック野郎は後ろ姿が多いクリムト。
まじめに構図をノートに描くクリムト。
絶対、義父の熊谷登久平も好きだったんじゃないかな生き方とか。同じくハゲてるし。女好きだし。
レプリカですが、ベートーベン・フリーズの展示では観ているだけで(心の声/カヲル君がアスカの二号機を操つりつつ、ふわふわ降下していき、「僕を裏切ったな」と、叫ぶシンジ君をほんの少し悲しげに見つめててなシーンが重なります。
めちゃくちゃ重なるので)頭がどうかしたのかと思うぐらいストーリーなベートーベン・フリーズ。
あまりもストーリーが浮かぶ。
そしたら天井からあの音楽が鑑賞の邪魔にならない程度の音量で流されていました。
習作も良かったです。
鉛筆なので少し見づらいけど、デッサン力を嫌になるぐらい見せつけてくれます。
私、武蔵美の油絵の短大に行きたかったけど、父に普通の大学に行けと言われて、その後家業が大変になり奨学金を親に渡して、御茶ノ水にあった絵の学校に行き、その奨学金も親に渡して、母親の年金も払う羽目になり、仕送りする側になり、健康保険費用も私が振り込む立場になって挫折したんですよね。
才能もなかったけど金もなかった。
クリムトの迷いのない線がとても綺麗でした。
見づらいですが、見る価値あります。
ある程度、混んではいましたが、体調少しぐらい悪くてもユンケル飲んで行って良かった。
で、勢いで買ってしまいました、
愛する夫にそっくりなクリムトのソフビ。
メイドインじゃっぱーんです。
晩年の義父にも似てます。
仏壇に御父様御母様、寿郎さんはソフビになるぐらい立派になりました。
お母様、見てくださいな。寿郎さんがゴンちゃんを抱いてますよ。
そして同じ都美術館内の朱葉会展に。
朱葉会は日本で最初にできた女子の画会。名付けたのは与謝野晶子。
絵を学んだことがある女子ならトキメク朱葉会展は今月いっぱいで、クリムト展の半券で無料になります。
私的には #林ちさと 先生の作品が一番良かった。
あと桜の絵で見飽きないのがありました。
残念なのが額装で、絵は額装も含めて絵と思っているので私は。
でも最近は画家で食える人は減っているし、油絵はパトロンもつきにくいような感じ。
台東区さ、芸大生の絵を毎年購入しているけど、同じ先生の生徒さんな感じじゃん。
毛色の違う絵も買いましょうよ。