谷中のヒマラヤ杉、かつては雨が降ると雨宿りができたな。
今はスッキリしているから雨宿りもできない。
でも、あるのが日常であって欲しい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/95429331a935b88e5271d37b4bb0e995a6468dce
『コンビニエンスストア(CVS)の「コミュニティ・ストア」が43年の歴史に幕を下ろす』
このニュースが流れたのが今年の5月。
足立区舎人時代、つか舎人団地に住んでから長くお世話になっていた舎人団地前のコミュニティ・ストア やまざきやさんがどうなるか気になっていた。
友人から連絡があり、来月末で閉店されるそうだ。
やまざきやさんは私が舎人団地に住んだ昭和58年には生活圏唯一のコンビニで朝の7時から夜の11時まで営業をしている便利な店だった。
若いご夫婦が経営をしておられてご主人はパン職人でミートパイなどのパイ生地系のパンが美味しかった。
またワインは奥様が選んでくれるのが美味しかった。
そのご主人が店を大きく改装した後に突然倒れて亡くなられて、イタリアンジェラートマシーンで作るアイスコーナーも休止し、焼き立てパンも並ばなくなった。
お子さんを育てながら奥様は工夫して店を経営しパートの女性たちと温かいお弁当を出し、またパンを焼き始め草加市や川口市の農家さんから野菜を仕入れて並べていた。
そういえば、ここにはポストがある。
舎人団地周辺にはポストがなく、やまざきさんがポストを置けるようにして、切手なども扱うようにしてくれたと団地の古老たちが話していた。
若いご夫婦が経営をしていたやまざき。
コミュニティ・ストアに参加したのは奥様が経営をするようになってからだが、おかげで公共料金の支払いができるようになり、便利になった。
その後、ミニストップ、ファミリーマート、セブンイレブンが次々と出店してきたが、やまざきさんは地域密着型のコンビニとして生き残っていたのになと寂しく思う。
団地内の保育園の前にあり、保育園の送迎時はここでオヤツを買うのが我が子たちの楽しみであった。
かつて舎人団地周辺には焼き立てのパン屋さんが3軒あった。
商店街にあったパン屋さんはパティシエさんが経営をしていた。スイーツとパンが楽しめたがご主人が倒れて休業し閉店した。ティラミスが流行った頃、私はここのティラミスが一番好きだった。息子はトウモロコシが零れ落ちそうなパンが好きで小さな手でそっと包み込んで食べていた。
やまざきやさんのご主人の作るクロワッサンが大好きだった。ミートパイも好きだった。今の季節ならパンプキンパイか。
入谷小学校前のポピーは今も元気にパンを焼いている。どう書けば良いのだろう懐かしい、穏やかな味のパン。
その日の気分でパン屋さんも選べた育児時代。
幸せだった。