熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

画家の遺族

去年春の萬鐵五郎記念美術館による我が家の調査で再発掘された熊谷登久平の『外房小景』。

私の好みだったので秋に池之端画廊の『上野の森を巡る画家たち展Ⅱ』に展示して千葉市立美術館の学芸員さんに自慢したところ寄贈を求められた。

今、美術館などは収納スペースの問題もあり寄贈もなかなか受け付けないのがほとんどなのに求められたのは画家の遺族としてとても嬉しいことである。

我が家にあっても劣化していくだけなのでありがたいことだけど、何回も書くが気に入っていたので未練もありつつ寄贈した。

公立美術館に入れば『全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」』などにも登録されることもある。

紙の図録に残る場合もある。

それは私にはとても喜ばしいこと。

https://artplatform.go.jp/ja/collections

 

↓現時点での熊谷登久平

https://artplatform.go.jp/ja/search?keyword=%E7%86%8A%E8%B0%B7%E7%99%BB%E4%B9%85%E5%B9%B3

 

 

 

義父の次男である夫は博物館への収蔵は義母の夢だったが彼女は手段を知らなかったと。

確かに義母の形見の中には博物館からの断りの手紙が残っていた。それでも義母が生きてる時に青梅市立美術館に三作品、岩手県立美術館に一作品がおさまったのはよかったと思う。

それらは義父の実績の証明になっている。

岩手県立にはその後二作品が他ルートから収蔵され、三作品が入っている。

義母と義兄は病床で故郷を恋しがった熊谷登久平の願いを作品を岩手にという形で叶えようとした。

ありがたいことに義父と衣子がかつて養子にと願った甥が一関市千厩に私設美術館を用意してくださり、まだ東京の酷暑がましだった時期に作品を千厩におくれた。また義父の従弟が一関市市街地の立派な蔵に収蔵してくださっている。

そして義父の一族が一関市の博物館で展覧会を開催してくださったことも今に繋がっている。

 

昔、思春期からの友人の漫画家明智抄さんが、あの頃つるんだ中で芽が出なくて低空飛行のまま生きてることを嘆いた私に、「人脈(コネ)も実力よ」と言ってくれたことがある。

 

今度、熊谷登久平が首都圏の美術館の企画展に展示されるのはとても嬉しい。義兄が年金世代になったら調べようとしていた遺品のおかげで千葉市立美術館とも繋がれた。千葉市立美術館の学芸員さんと繋がっていなかった資料が熊谷家にあった。そして村上鉄太郎画伯のご遺族宅にもあった。情報交換できて良かった。

 

長谷川利行のスケッチブックが遺品にあったおかげで朝日新聞に熊谷登久平の名前も掲載されて、私は連名で美術雑誌の美術の窓で原稿をかけた。付け焼き刃ではあるが、一段階は踏んだ。

 

額縁の佛雲堂の先代が書いた本を読んでいたことで、その後、佛雲堂の当主の浅尾空人さんにご教授いただくことも増えて(おしかけ)、空人さんから開業したばかりの池之端画廊を教わった。

そして、池之端画廊の鈴木家(望月春江と鈴木千久馬の孫が当主)とお付き合いができて、画廊主が私の画学校時代隣のクラスだったという奇縁とか。

で、鈴木夫妻が我が家にある登久平の絵を見にきてくださり、倉庫に死蔵状態だった絵も出して、企画展に展示してくださり。

その後、コロナ禍で画廊のキャンセルが出た時に熊谷登久平展を企画してくださり。本当にありがたかった。

東京の新聞だけでなく、岩手県の新聞にも掲載されて嬉しかった。

 

私は人生ほぼ右往左往で生きてきた。

落ち着きがないまま薄く広い乱読を趣味にしてきて良かった。乱読していたので熊谷登久平の周りも薄く記憶にあった。(中学時代に知能指数が高い知恵遅れと担任に告げられた、今なら発達障害)

好奇心の固まりの知恵遅れで良かった。浅い雑学でも資料を読むときに助かった。

 

 

熊谷家に嫁ぎ、家業の自転車屋の電話番をしていて大河内さんから電話を頂き、もしかして大河内子爵家のと聞くとお孫さんだった。そして画家の大河内信敬さんの従弟で、非売品の資料をくださった。それらの縁のおかげでも助けられている。

たくさんのおかげさまに感謝だ。

 

 

 

義父の画仲間のその後を調べると作品が散逸してしまったケースもあり、それはそれで維持するのは大変なので仕方ないことでもあるけど、惜しいと思うことが多々ある。

 

義父が亡くなったあと次男である夫への絵の指導に都立美術館の帰りなどに立ち寄ってくださっていた松島正幸画伯は生前故郷に作品を寄贈していたことで記録がある程度追える。

 

 

 

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ありがたいことに、昨日千葉市立美術館から連絡があり、次の展覧会『千葉美術散歩』に『外房小景』が展示されるとのこと。

首都圏の公立美術館の企画展で展示されるのは今世紀は初だと思う。嬉しいことだ。本当に。

図録には私と夫の名が連名で掲載されるとのこと。夫は初婚、私は再婚で熟年婚なので二人の間に子はいない。私は夫と連名も嬉しい。

長い長い階段をまた一つあがれた気がする。

https://www.ccma-net.jp/exhibitions/upcoming/

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ユンケル黄帝液4本飲んだ。

 

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