町内会の婦人部長で民生委員(7月31日退任)をやっておられた新渡戸經子さんが亡くなられた。
谷中のヒマラヤ杉の裏の妙行寺さんの御住職夫人で、短大生時代は芸大生の絹谷幸二さんの下宿に遊びに行っていた人。
義父の個展も楽しみにしてくださっていたが、その頃体調を崩された。
みかどパンの斉藤さんとも仲が良く、相談にも乗り、斉藤さんの隣のAさんと3人でヒマラヤ杉の下で掃除をしながら雑談しているのが日常だった。
民生委員もほうもまめで、丁寧に一人暮らしの人やDVにあった人の相談に乗っていた。
ヒマラヤ杉で人気の猫たちの世話もしてくださっていた。
彼女がおいしいと教えてくださる谷根千の店にハズレはなく、夫の担当の交通安全週間のテントの当番のお願いも彼女がやってくださっていた。
猫を愛し、花を愛し、谷中を愛し、教養もあり彼女ヒマラヤ杉の下で話すのはとても楽しかった。
癌だった。
春に新渡戸さんが入院されて、次にAさんが施設に入り、みかどパンの斉藤さんは立退になり、ヒマラヤ杉の下は寂しくなった。
窓から手を振れば気がついて返してくれる3人娘がもうヒマラヤ杉の下には居ない。