熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

夏への扉 春の香り

今日、都心の桜は満開になったとニュースで流れた。けど、午前肌寒く、動悸がひどかった。

昼過ぎ、トラジマのミーメが磨りガラス越しのお日様が暖かいから窓を開けてと訴えてきた。

窓を開けると少し肌寒い風が流れ、ミーメはこれは違うと暖房されている部屋に逃げていく。

梅の季節だと肌寒くても梅の香りが漂ってくるが、今日は墓参りの人が焚いた香が漂う。

結構良い白檀だったりすると幸せな気分になる。

 

以前は毎年伽羅を焚く家があり何万円だろうと思いつつ、ありがたく楽しませていただいていた。

今は香を焚かずに線香を焚いておられる。

 

谷中の墓でよく使われている杉線香は邪気祓いの効能もあるとか昔聞いたことがあるけど、兵庫の明石で育った私は淡路島の旧一宮町の菊花の香りの線香が好きだ。

東京では嗅ぐことがないが、今も作られているのだろうか。菊の香りの線香の話しをすると除虫菊の線香の話しとなるが、別物。

 

線香は長田の祖母宅に行く途中の大正通の店で買うものだった。あのお店屋さんは震災で被災されその後に再開されていたけど、今もあるのだろうか。寅さんの最後の映画に復興の象徴として出ていた菅原市場は今はない。

 

神戸や明石の春の匂いには醤油がある。

釘煮を炊く匂いがあちらこちらからしたものだった。

今はそれも水揚げが減り、春の匂いはなくなったと友人。

 

 

窓から見える吉原寺の染井吉野と山桜はもう直ぐ見頃。

 

f:id:TokuheiKumagai:20250330155846j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250330155839j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250330155849j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250330155836j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250330155843j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250330155833j:image