熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

ラベンダーの香りのクレンジングミルク

母の在宅介護時代にフランス由来だというロゼッタのクレンジングミルクを肌が弱っていた母のために購入し、それで顔をマッサージするとラベンダーの香りがして母も良い匂いだと喜んでいた。

洗い流さなくても拭き取りで良いのが私には助かるものだった。

あれを勧めてくれたのは空襲経験のある女性で、女子校の同窓会のお泊まり会で優しいと使っている人がいたとか。

母も彼女ももういない。

が、ロゼットのクレンジングミルクを私は今も使っている。

使いはじめは1000円前後でマツモトキヨシで買えたが、今は2000円近くになっていて、使い続けて良いのだろうかと、無印のクレンジングミルクの口コミも気になるけど、私はほのかなラベンダーの香りが好きでロゼットのを使い続けるのだろうなと。

私のラベンダー好きを知っているママ友がラベンダーの香りの化粧水をプレゼントしてくれたのは去年の誕生日。

福島の酒造が作っているというその化粧水「会津ほまれ」はとても気持ち良くて愛用したが、谷中の薬局では見かけない。

 

ラベンダーの香りに惹かれるようになったのは小学生時代にNHKで放映されていたタイムトラベラーという少年少女向けのドラマの影響だ。

ラベンダーの香りという言葉が作中に何度も出てくる。

が、あの頃ラベンダーの香りは男性向けの整髪用品などで使われているだけで、(マンダムがラベンダーの香りだとお洒落な神戸の親戚に教わった)それで私はこっそりと父のマンダムを頭にかけていた。

なお、ラベンダーの生花も上京するまで見たことがなかった。国鉄のポスターで一面のラベンダー畑をみて、心焦がれた。

今は神戸のかつて市民病院があった新神戸駅の上にラベンダーが楽しめるハーブ園があるけど、あの頃はなかった。

今はあちこちにラベンダーの園があり、それこそ義父のふるさとの岩手県の一関にもあるようだ。

 

谷中に嫁いできた時に、ベランダで栽培していたラベンダーたちも持ってきたけど日除を作れない環境だったので猛暑で次々と枯れてしまった。

今はその猛暑を耐えた株と、谷中の花屋さんで買った数株が楽しませてくれている。

枯れた中にはローズマリーの数株もある。ローズマリーは全滅した。

ベランダでローズマリーの花が咲くとメジロの夫婦が蜜をすいにきてくれて、それをこっそり眺めるのが好きだった。

ローズマリーは料理に使えて、母の顔を拭くための湯に浮かべたり、ラベンダーも使いはしたが母の肌にはローズマリーが良い気がしていた。

一緒に持ってきた母が好きだったブライダルベールは鉢のは枯れて、枯れる前に一部中庭に落ち、なぜか繁茂した。

越冬して毎年白い花をドクダミと混ざって咲かせている。

以前は百均のダイソードクダミの化粧水があり、匂い対策なのか薔薇の蒸留時の副産物のローズウォーターも入っていた。その化粧水も母の身体ふきにたっぷりと使っていた。

私は薔薇の花も好きだし香りも好きだ。

 

団地から谷中に持ってきた薔薇は一種類だけ生き延びて育ち、毎年咲いてくれている。

夫の前橋の友人がくれた薔薇も毎年咲く。荒川区の方がくれた黄色い薔薇も今年は咲いた。

そこに早乙女勝元邸から我が家にきたアンナフランクのバラも加わり薔薇は増えている。が、香る品種は枯れてしまった。

 

そういえば、認知症でまだらぼけになった母が熟した無花果を食べたがったので、団地のベランダの鉢で育てていた。沢山はならないけど、売っているものにはない熟した実がとれた。

母が食べたがっていた無花果は犬山の叔母の家のか、明石の田園地帯のものなのかはわからないが、私がその辺で買ってきたものは美味しくないと嘆いていた。

晩年のほんの数回の夏に気持ち美味しい無花果を嬉しそうに食べる母を見てホッとした。亡くなった年の夏は西武百貨店無花果のタルトを買って入院先に持っていった、喜んでいた。

あの果物屋は今年の西武百貨店の改装で閉店するそうだ。時代の流れとはいえ寂しく感じる。

我が家の無花果は母が溺愛していた孫娘が嫁いでからは実をつけなくなった。

やはり母のために育てていたブルーベリーは今も実がなる。

 

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