明け方、喘息の発作。
今回は喉が切れるほどではなく出血なし。この前の大きな発作では喉が切れてしばらく声が出にくくなった。池袋モンパルナスの会会員展のギャラリートークがあるのでかなり焦った。残念ながら当日声は出たけど咳も出た。前日にコロナとインフルエンザの検査を受けて陰性だったと説明してからトークを始めたので、皆さん優しかった。
昔、20代の頃に咳で喉が切れて鮮血がテッシュに着いた。それを見た幼い息子が大泣きをしたことがある。
その時のことを息子が成人後も覚えていたことに驚いたのも十年以上昔の話し。
ちょっと不安になる連絡がきてる。
不安を感じるのは私の劣等感のせいではある。が、不安だ。
数年前に私が自腹でアメリカで見つけてきた写真資料や、遠くは在来線で岡山まで行きい借りてきた写真などを「私が見つけた的な」発言をしたために、突然電話で「てめーよー」と怒鳴られて何がなんだかわからないまま、「馬鹿記者」と連呼された。反論の余地なくガンガン怒鳴られてしばらく寝込んだ。
その人のゼミの後輩から昔し「私たちが受験や勉強にあけれくれていた期間、貴方は遊んで高卒となり、子ども生んで(もっと露骨な表現)」と、今でいう「子持ち様」的ないやらしい私と同室で仕事をするのが悲しそうであった。また、本来なら同室にいるべき人たち(氷河期世代)を押しのけて私がいることへの卑劣さも言われたことがある。
私子どもが熱出してもママ友や母に頼んで早退したことはなく、由一早退したのは息子の事故の時だった。
学閥が強い場所だったので、周りはほぼその人の味方。
曰く、「大学は最初に一般教養を学ぶが貴方は高卒だから教養はなく、雑学しかない、今更やってもあなたのは雑学」
ある日激昂した彼女に責められている時にキツイ胃痛とこみあげるものがあり、トイレに駆け込んだら鮮血を吐いた。そのまま許可を得て帰宅して寝込んだら心配した幼い息子と娘が薬局にユンケルをと耳かき買いに行き帰りに娘が交通事故にあい、泣きながら息子が我が家に知らせてきた。
5歳の娘は脛のところで足が皮一枚で繋がっていて骨が見えた。幸いなことに私の知り合いの看護師さんが駆けつけてくださり止血をしっかりしてくれたがそれでも血溜まりができていた。(この辺のことはJUNE出版のエヴァンゲリオン本に少し書いている)
その後、職を長く休むことになり、関わっていた事業の完成会に呼ばれたが、「よく顔を出せた」と団塊ジュニアなその人に言われてショックを受けた。
あれも今思えば「子持ち様」体験なんだろうな。
まだ、私の子育て世代は 1.57ショック時代。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO29090020W8A400C1TM1000/
娘はその1990年に生まれたけど、今よりは出生率が高く、ママ友に恵まれたが、彼女は団塊ジュニア世代なので、子持ちが娘の交通事故で職を離れたくせに完成会に顔出ししたのが許せなかったのだろうと今は諦めている。
愉快な思い出ではないし。が、数年前に人の研究を盗んだ的な怒鳴り込みを受けて、あの時の記憶が帰ってきたのは気持ち良いものではない。
あのグループは親が大卒なのが当たり前の環境で育ち、高卒を選択せざるを得ない層に触れることなく、高卒は遊びたい人たち的な認知で、それが当たり前で、だから私が何かをやると、自分たちの権利を犯したようにとる。
そんなこんなで私は研究職を目指した人のプライドがかなり怖い。人によるだろうし、良い人も沢山いる。友人もいる。
義父のことを他の人の前で「下手だ、美學を出てない画家だから仕方ないが、下手」だと美學出の画家の遺族を持ち上げるために散々言ってくれた人も同じ研究職資格持ちだし。
えっと戦前の旧制大学で芸術系があったのは日本大学だけですけど、と言い返さなかった私。熊谷登久平は旧制の中央大学卒で、商業デザインのサークル「パレット」を作っていたし、親騙して川端画学校にも通っていましたけど。
川端画学校は美學の予備校と勘違いされてますが、関係者に失礼だよ。
あの人たちは出身大学と育ちである程度人を判断する。
なので、私が何をやっても付け焼き刃とする。ので私も自衛のために初めに付け焼き刃を名乗る。
今、ちょっと懸念する方が良いかな的な空気が流れてきた関係があるので、怖くもある。
馬鹿記者と怒鳴られたり、足掻き、右往左往して調べても教養がない人扱いされるのは楽しくないので私は「付け焼き刃」と名乗るのは保険だ。
そういえば、この日記を読んだ人が「もう記者じゃないくせに取材なんて書くな」的なことを言ってきたなぁ。
馬鹿記者と怒鳴られたのはその後。
難しいなぁ。
