義父の熊谷登久平が戦前に出した画集。
先月から国会図書館のオンラインで公開された(利用者登録の必要あり)。
残念ながらあまり良い画像ではなく、しかもモノクロだ。
でも記録が公開されることがありがたい。
義父が可愛がっていたと聞く甥の熊谷英三氏が熊谷美術館を創立したときに出してくれたコンパクト版が普及版とも言えるが残念ながら今は在庫がない。
でも国会図書館デジタルアーカイブで見られるのは本当に繰り返すがありがたい。
厚生省が出していた「ねんきん」「社会保険」の表紙も先月から、こちらはカラーで見ることができる。これらの表紙の図版は元絵からのトリミングなので全体は見られないが、それでも特徴は見れるので助かる。それらの現物、今はどこにあるのかわからないものも多い。また、「サワラ砂漠」などは現地で描いた修作で、これもまた面白く感じている。独立展に出した「サハラ砂漠」は台東区の下谷警察署の2階のロビーに展示されている。
「ねんきん」と「社会保険」冊子によっては義父のエッセイが入る。
今月、私は山形美術館に行くので義父と山形の関係資料も探しているが「最上川雪景」を描いたものが「社会保険」の表紙に使われていた。
残念ながらこれには表紙の言葉がなかった。
『熊谷登久平画集 : 絵と文』,美術工芸会,昭和16. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/1069032 (参照 2023-01-10)