『画家 白石隆一の生涯 -美は脊椎にあり』小池平和著
出版社 本の森
発売日 1997年11月23日
以下80頁より一部抜粋。
「また、郷里一関でも、昭和五年、一関中学校出身の美術家が、郷里に残っている者も上京中の者もふくめいっしょに集まって「オンバコ社」という結社をつくり、この年の七月、一関町の中心街に新築された白い時計台の名物建物・千田ビルで「第一回美術展」が開かれた。
これには、もちろん隆一も加わり、北斗会の会員の熊谷登久平、安倍郁二のほか、同級生の親友の佐々木祝寿、横地省三、先輩の安倍貞世ら、計十人が出品している。このとき隆一は油彩の風景画二点を出品、横地は二点、佐々木も二点、安倍郁二は八点、貞世は十六点、熊谷は十点出品した。」