熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

熊谷登久平 戦時中作品 香取神宮 鹿島神宮

香取神宮鹿島神宮は1944年の独立美術協会に出展した記録があり、それらしき絵が2枚倉庫にあった。が、どちらがどちらかコロナ禍では現地に調べに行けない。そのため上野の山の文化財研究所の絵葉書資料にて調査。香取神宮の葉書があり特定できた。
常磐線で北に向かう途中、下車して描いたと思われる。

この2枚は戦時中で、絵具が手に入りにくかった為か塗りが薄く、その結果剥離が少なく保存状態がマシとなっている。

常に自分の絵を求めていた登久平が同時期に描き分けた神宮は、戦時下の公募展に軍から派遣された者が立ち合う時代背景において、軍の信仰があつい神宮を描くことで表現は悪いが濁したとも言える。





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