熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

祝、熊谷登久平の作品 初国立新美術館入り

 

右往左往しながら東京では忘れられた画家であった義父の熊谷登久平関連を調べてきた。

怒鳴られたり叱られたりして投げ出したくなったこともあったけどコツコツと続けて、個展を開けたし、収蔵している公的美術館を増やしたり、推し活を頑張ったと思う。

今日は義父の初期作品『小菅刑務所』を乃木坂の国立新美術館に搬入した。

よほどなことがない限り、3月20日が内覧展で21日から一般公開。

なんというありがたさ。

 

池部釣画伯、京都の土下座の像で有名な伊藤五百亀らの作品、村上鉄太郎画伯の遺品も我が家で預かり一緒に搬入、預かっている間めちゃ怖かったです。

凄く貴重な資料が展示されます。

浅草の芸能関係の資料もあります。

洋画学校の美學と太平洋美術が上野の山にあり、芸能のメッカが徒歩圏と言える浅草にあったので舞台美術と洋画家は密な関係がありました。

一例としてのリンク

https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/9262.html

 

白日会100周年記念展の冊子には錚々たるメンバー紹介がつまり、その中に熊谷登久平も入っています。

あとがきに私のことも書いてあり、おおっと。

 

凹むことも多々ありましたけど、結果はある程度出たと思う。

 

美術館の地下の食堂「カフェテリア カレ」で白日会の方に、マティス展コラボメニュー、

『ニースにちなんだ特別メニュー 牛すね肉のニース風赤ワイン煮込み バターライス添え¥1,320(税込)』をご馳走していただいた。

そういえば、今回搬入した熊谷登久平の作品は白日賞を受賞した作品で、その時のことを長谷川利行は『熊谷(登久平) ハ白日賞ヲ受ケマシタ。白日会へコノ間一寸行キマシタ。 富田(温一郎)氏が居マシテ白日評ヲ書イタカラトテ美術館食堂ニテ、ソーセージヤ酒、ビフテキ等ノ御馳走ヲシテクレマシタ。十日ブリニテ人ラシイ食事ニアリつけた次第デアリマス。(昭和4年2月16日 矢野文夫宛書簡より抜粋)』と、書き残していたりする。

なんか偶然とはいえ重なりうれしや。

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