熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

暑い 都営住宅

再婚まで住んでいた都営団地の棟の解体が始まった。

ママ友が写真を送ってくれた。

 

あの頃、母の認知症が進行した頃、ほぼ母宅て見守り介護をするようになって当時の夫への妻の義務は放置していた。

思春期の息子と娘よりも、まだらボケの母を優先し、24時間見守ってないと迷子になる状態になってからは娘も見守りと介護要員にした。

その間に当時の夫には彼女ができていたようだが、私は気がつかず、車の芳香剤がココナツのものとなったことに違和感は感じたけど気がつかず。

妻の役目を果たしてないと離婚の話がきて、離婚して。一瞬、住所がなくなった。

同じ団地内の母宅も都営なので規則が色々あり、住所を母宅にするのにも母の介護が理由と申請して、短期の住人として定期的に更新しなければならず、母が死んだら明け渡すことも明記されてて、仮入居人のままの生活、それは不安で。

 

何回か都営住宅に申し込んで4年後に当たり、母宅から見える棟、元夫と暮らしていた棟の斜向かいとなった。

本当は母を連れて他の団地に越したかったが、認知症の母の生活環境を変える勇気はなく、団地には母の友人も、私の友人もいたし。

壊される棟には息子の同級生のお母さんと、娘の同級生のお母さんが住んでいたので、母の介護と元夫とのイザコザに疲れている私を彼女たちは助けてくれた。

元々、彼女たちの家に昔から遊びに行っていたので、親しみのある棟だった。

トラブルもあったが、収入に応じて家賃が変動する都営住宅に住めたから私たちはなんとかなり、息子と娘もそれぞれ縁があり家庭を持てたと思う。

 

今、私は古い物件の大家さんの嫁だが、維持費はかかる。

ボロボロにされて転居されると修繕費は百万円では足りない。

固定資産税やインフラ整備も大家がやる。

と、言っても都営住宅に長く住んでいた私は民間は高いなと思ってしまう。都営住宅はよい。

 

残念ながら都営住宅の方が広くて家賃も安いが抽選でなかなか当たらない。利便性が良いところは倍率がとても高い。

 

住んでいた都営住宅は建て替えで部屋数は増える。が、世相に合わせて部屋は狭くなるそうだ。

畳も江戸間から団地サイズになるそうだ。

また一人暮らし用の住居も増え、時代にあわせてはいる。一人暮らし用はめちゃくちゃ倍率が高いと聞くので良い傾向なのだろう。

 

 

日本人の家はうさぎ小屋と海外で書かれておかげが、都営住宅の畳が江戸間になり、都の居住基準も広くなり、私が最後に住んでいた棟は私には暮らしやすい間取りだった。

 

元は関東大震災の被災者向け住宅から始まった都営住宅。

戦災被災者、引き揚げ者を受け入れ、地方からきた労働者を受け入れた住宅。

 

高所得者向けの公団とは異なる地域だったが、下町的な人間関係もあり、友人ができれば暮らしやすい所だったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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