何回も書いているが熊谷登久平は長谷川利行の贋作騒動に巻き込まれていた。
死ぬまで後悔していたのは別紙に鑑定を書いて本物に貼ったはずなのに剥がされて長谷川利行の贋作に貼られたこと。
晩年に裁判を起こそうとしていたが倒れて終わってしまった。
残念ながら我が家に長谷川利行の何を鑑定したかの記録が見当たらず、たまにヤフオクに流れてくるのをウォッチするのがせいぜいだ。
去年だかに流れていたのは田端の絵だったが、買えなかった。
今回は看板建築を描いたものが流れてきた。
シールを貼られている場所が微妙。
額装をしたときに裏に厚紙をはった痕跡もある。
長谷川利行の作品のサインは本人ものもと、天城画廊の主が描き込んだものが有名だが、今回流れてきた作品にはサインがない。
恐ろしいことに、彩美堂から出た中には売れる前の大物画家が置いていった絵を利行が手直ししてサインを描いたものもあり、それらは良い絵で結構悩む仕上がりだったとか。
その後、出世した大物洋画家本人たちが検証したと私は聞いている。確証はない。
この手直しはかなり描き直しているので、長谷川利行と言えなくはないとか違うとか、私にはわからない次元の話ではある。
熊谷登久平は恩ある彩美堂の土肥さんが巻き込まれた時には長谷川利行が描いた作品を選別した。と書き残している。
が私には断言できない。知識がない。
今回の登久平のシール付きはヤフオクのルールに従い模写として売られていたが、なんか結構嫌な感じだったので落札した。
シールを生で見たかった。ごめんなさい私は熊谷登久平推しです。
さよなら新しいiPhone。
指紋認証がつくまで私は待つわ。
こんにちは、おとーさんのサイン。
おとーさんのサインはおとーさんが死ぬまで悔しがっていたケースの証明なので、iPhoneの画面バリバリに割れてますけど耐える。
おとーさんのサイン。
ここはアトリエの跡地だよ。
おとーさんが長谷川利行たちと憧れ、長谷川利行を看取るために買った屋敷の跡地だよ。
おとーさんおかえりなさい。
以下、買えなかった田端の絵。