ルターの「たとえ明日、世界が滅亡しようとも今日私はリンゴの木を植える」を再認識したのは #渋谷区ふれあい植物センター 閉館時館長さんに受付で渡された肥料と共にあったペーパーにルターの言葉があった。
これを読んだときに、私が好きなハインラインの初期SF「ガニメデの少年」のリンゴの木のエピソードが唐突に浮かび、アメリカ移民とリンゴの木のエピソードは結構あるけど、もしかしてこの言葉も繋がるのかしらと…
ハインラインの「ガニメデの少年」は人口増加対策として住むのに適さなかったガニメデにへの移民が始まっていた未来の物語で、移民のための宇宙船がメイフラワー号、まさにアメリカ的なフロンティアものかな。
移民先で主人公は先住の夫婦からリンゴをもらう。そのリンゴの中には種があり夫婦から祝福される。夫婦は他の移民にもリンゴを分け種の祝福を伝えるが理解できない人もいる。
新大陸(ちゃうけど)アメリカに移民した人たちはリンゴを植えた。
リンゴを育てて干林檎などの保存食を作り冬を越し、アップルパイを焼いていた。
その記憶がある時代に書かれたガニメデの少年。
ガニメデに移民した彼らを襲うのは想定外な事象で避難が間に合わなかった多くが亡くなる。地球から連れて行った牛も避難途中に死ぬ。
リンゴをくれた夫妻は避難をしなかった。
その生き様も印象に残っているし、リンゴは希望の象徴的な。
思春期に良い本に出会えたなあ。
脳内美化があるかもしれないが好きです。
『食糧危機にあえぐ地球をあとに、 太陽系最大の衛星である木星の衛星ガニメデめざして植民がはじま る。宇宙船メイフラワ一号に植民団の一員として乗船したビル・ ラーマーは、期待と興奮で胸おどった。 だが六千人もの人類の植民団を一度に受け入れるには、 ガニメデは小さすぎた。ビルの期待に反してガニメデでの生活は、 まず土地を開拓して「農場」を作っていくことからはじまった…… ガニメデの厳しい自然環境を舞台に、 多感な少年の成長を描きあげるハインラインの名作SF。』
暑いので長毛猫のにゃあちゃんはペット用冷却シートで寛ぎ、もっと長毛のノルルは居間のエアコンの下で延びている。
https://reki.hatenablog.com/entry/191008-American-Apple-Pie