熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

柳屋画廊、熊谷登久平遺作展から50年 池之端画廊

お世話なっております。
熊谷登久平の義娘の明子です。
昭和46年(1971年)に林武先生たちが柳屋画廊で熊谷登久平遺作展を開いてくださってから50年が経ちました。

その間、登久平の従弟の一関の平澤一男さん、
千厩の生家日野屋の跡を継いだ熊谷広介さん、その次男で登久平が跡取りに欲しがっていた英三さんたちが岩手県で登久平の軌跡を残してくださいました。
岩手県一関市千厩の登久平の生家には英三さんのご尽力による私立熊谷美術館があり、登久平の絵が常設展示されております。

しかし残念ながら岩手県以外の都道府県では忘れられた画家となり、日本のゴッホ長谷川利行の友人として熊谷登久平の名は出ても絵は出ない状態が何十年と続いておりました。

それが、ありがたいことに、1930年協会の鈴木千久馬画伯の孫の鈴木英之さんが経営する池之端画廊さんで熊谷登久平の個展を開いていただけることになりました。
都内での熊谷登久平個展は遺作展以来、50年ぶりとなります。

岩手県以外では再発掘と言っても良い状態です。登久平が「ふるさとこいし」とうたった岩手県でもほぼ忘れられております。
忘れられた画家の企画展をしてくださる池之端画廊さんには感謝しかありません。

池之端画廊さんの企画展には登久平が戦前に白日会や独立美術協会展に出した作品も並びます。
白日会、1930年協会、二科展、独立美術協会、晩年まで描き発表し続け、三越本店の画廊で売り切れが続いた熊谷登久平の軌跡が鑑賞できます。
ご興味がありましたらご来場いただけますと幸いです。



また、池之端画廊さんで現在開催中の、鈴木千久馬画伯のご遺族や、佛雲堂の浅尾丁策さん、上野の山関係者のご遺族の個人蔵の作品が並ぶ「時代を彩った画家たち(Ⅱ)」には里見勝蔵画伯、熊谷登久平、長谷川利行、義父が可愛がっていた独立美術協会の絹谷幸二画伯たちの作品も展示されています。


残念ながらコロナ禍ではありますが、よろしければご来場をお願いいたします。

追伸、事前連絡を頂けましたら、池之端画廊さんでお待ちいたします。

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