10月12日水曜日から期間未定
「里見勝蔵を巡る三人の画家たち」展 企画水谷嘉弘
https://itakurakanae.com/about
池之端画廊 里見勝蔵と交流があった、熊谷登久平、荒井龍男、島村洋二郎の展覧会 (高村智恵子に学んだかも古川盛雄)
里見勝蔵の作品も展示。
初日13時から
平日11半から18時
月火休み
日曜日4時まで
多分3週間
今日受けた質問、熊谷登久平が昭和11年に里見勝蔵にあてた葉書の文面から読み取れるのは?
二本松 大川?古川?
何か思い当たるものはないか。
そーいえば、登久平は戦前にも福島で作品展示していたなぁと。
自宅にある書籍、『福島の近代美術/村山 鎮雄/三好企画』で関連つけられる項を確認。
昭和11年6月に福島にて独立美術協会の独立美術協会派四人展あり。葉書の中の古川はこのメンバーの古川盛雄であろう。(ネットで得た情報では二本松の古川は高村智恵子の弟の同級生で智恵子に絵を学んだとも書かれている。)
里見勝蔵の作品も展示される。
この展覧会、熊谷登久平は訪れているので里見勝蔵宛の葉書はこの関連のものであろう。
以下引用
『〔独立美術協会派四人展]
「福島民報社主催独立美術協会派古川盛雄、古川陽子、吉井忠、関川弘道四氏の洋画展覧会は昭和十一年(一九三六)七月十一日から三日間福ビル三階会議室で開かれる。四氏の作品は何れも、展示してこれを世に問ふ強い自信にあふれた力作揃ひ、また里見勝蔵、松島一郎、福澤一郎、田中一郎氏多数の独立美術協会々員並びに中堅の賛助出品画も同派の代表作許りである。
「明日の絵」とよばれるこれ等尖端的な絵画が、帝展や二科の洋画で馴らされた一般洋画愛好者の眼に如何に映ずるか、非常に興味ある問題だが、 一面独立協会派の地方展は東北地方としては初めてであり進歩的愛好家の期待は非常に大きい。
同展の吉井忠出品作品は 「山」、「生の相貌」、「告知」、 「瞑想」。
賛助作品の部に里見勝蔵、林武、福沢一郎、田中佐一郎、井上長三郎、妹尾正彦、松島一郎、 応援作品の部に熊谷登久平、樋口加六、松島慶子の作品が出品された。
なお、熊谷登久平、松島一郎は来福、『福島民報』に展評を寄せている。』
以上引用終わり。
『けふから開く 独立派四人展 宛然本展縮図
の盛観、松島会員も来福 『福島民報』昭11・7月11日』
『独立派四人展いよく開幕張る新鮮な芸術美
に来場者飽かず観賞 『福島民報』昭11年7月12日』
『独立四人展評 独立美術協会会友熊谷登久平
『福島民報』昭11年7月12日』
この翌年、昭和12年、西暦1937年、里見勝蔵は独立美術協会を脱会している。
熊谷登久平は里見勝蔵に独立美術協会に残り野獣派を守るように言われたとかの伝承もある。
独立美術協会において、里見勝蔵たちの野獣派(フォービズム)と、福沢一郎たちの超現実主義派(シュルレアリスム)に亀裂が入り、乱闘事件すら起こっていた頃に開催された福島における独立美術協会派展。てのも興味があったりする。
福沢派の吉井忠
https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/28157.html