画面が小さいノートパソコンとiPhoneで調べ物をするのが辛い老眼な私。
持ってないと芸大おじさんに呆れられた紙資料を購入して、失敗したと泣き崩れました。
去年12月に劇的に良くなった国会図書館デジタルコレクションの偉大さをとても再認識した。
さよなら諭吉ず。
あると便利かもだけど、私は美術史の学生ではないし。
ちょっと泣けた。
1929年、熊谷登久平は第16回二科展に出品し、二作品が入選する。
「気仙沼風景」「赤松と水車小屋」
1929年、熊谷登久平は第16回二科展に出品し、二作品が入選する。
「気仙沼風景」「赤松と水車小屋」
この二科展全体のの評の中で熊谷登久平の気仙沼風景は素直で良い的なのを読んだことがある。
あれは何処にあったのだろうと探していて「教育問題研究 (11月號)(40) 成城学園 編 教育問題研究社 出版年月日1929-11」で面白い記事「二科展と児童」を見つけ、先日概略に書き加えた。
春からずっと頭痛がひどくて画面をあまり見つめられないのでスクショを撮って休んでから読んでるけど、読み取れない文字もあって、あくまでもメモ的なものとしています。
一部の人によると夫は熊谷登久平の著作権を相続してないらしいし。
二科展と児童
九月二十日の如く見つれて上野の美術館へ、二科展に行った。
先づその前日、四年以上の児童を講堂に集めて二展する上の注意について話した。
最初に渡邉義如氏(?)が極めて平品に彫刻の澄義(?)及びその鑑賞について説明して下さつた。
次に私が、西洋画のみかたと云ふ題で、鑑賞について説明した。これは美術の時に高学年の方の児童には美術講話としてする設定にしておいたのであって、鑑賞の心理からすすんで、洋画のみかたにまで及んだ。
次には何故に二科と云ふのであるか、その所以及び日本に於ける美術⚫️⚫️代表的なものについて説明して、今年の二科の大體の代表作については実物幻燈でもつて説明なし実物幻燈で説明したものには
石井柏亭 【以下中略】
以上のものであつて、これが大體陳列順にしておいて、一室では重なる作家は誰々であって、評判のよいものは何々であると言う工合に説明をなして、そのうちで二三の作品についてで説明して行ったのであったが、この講話は割合に児童は興味
を以て迎へて呉れたやうであった。
二科展の会場で、 一同の児童に目録を求めさせて、この日に好きな作品な作品について
つけさせて、どこがどんなに好きであったかと云った極めて批評を書かせて、提出させて見たところが次のやうな結果となって現れてた。【以下略/添付参照のこと】
児童好きと選んだ中に二科展の錚々たるメンバー、私も大好きな石井柏亭の作品が好感度一位、なんと次が義父の熊谷登久平。
二科展初入選の義父の二作品、多分前日の実物幻燈での事前説明会には取り上げられてないと思うんだ。
これは引率した先生もこのレポートを書くときに悩んだんじゃないのかな、熊谷登久平以外の画家の作品についての感想はこの次のページに掲載されているけど、児童が登久平の絵を良いとあげた理由は掲載されてない。
残念。