今日も窓を開けると谷中のヒマラヤ杉があり、ホッとする。
萌え絵が問題になっている。
問題にしている中の1人は野田昌宏先生の弟子だそうだ。
昔、怖いもの知らずだった私はJUNE編集部と野田先生の会社が近かったのでお邪魔したりJUNEや企画編集をした本『カサブランカ革命』の献本もした。
その表紙は人気女性漫画家が描いた裸体の女性だったがお褒めの感想を頂いた。
表紙絵は乳首も描かれていた。
JUNEのミリタリ特集本もよろこばれた。旧海軍にあったそっち系の有名な話も教えてくださった。
野田先生は私がC・L・ムーアのノースウエスト・スミスシリーズの文庫本のあとがきに憧れた話をしたら、監修してくださった『B-29操縦マニュアル』にもあとがきを書いてくださった。
ムーアの文庫本とは違い真面目なあとがき、超嬉しかった。
ノースウエストスミスシリーズの表紙は松本零士先生。乳首描かれていました。
それが普通に書店に並んでいたし、大流行していた漫画家さんのイラスト、これらの松本零士先生が表紙と挿絵を描いた本は宇宙戦艦ヤマトやキャプテンハーロックの女性ファンがかなり購読して、そのままムーアやアンドレ・ノートンのファンとなり、ムーアは女性が会長のファンクラブもできた。
あの頃は萌えという言葉はありませんでしたが、ミーハーと呼ばれながらも女性たちがSFのフアンジンの世界に進出しました。
あれも萌え絵だと私は思う。また、ハーロック目当てで購読するようになったプレイコミックの表紙は石森章太郎先生の少しエッチなイラストで、女子中学生だった私は買うのが恥ずかしかったけど、連載の中に吾妻ひでお先生の『やけくそ天使』があり、それが私の人生に与えた影響は強い。
そういうば私、松本零士先生宅にもおよばれした。
もちろん丸とJUNEで私が仕事をしていることご存知で、野田先生への伝言を頼まれたこともある。
今は昔のものがたり。
義父の熊谷登久平が女性解放運動系の平林たい子先生から望まれて装丁した『春のめざめ』に使われている『月の暈』も私からしたら艶かしい女性の絵だ。