ヤフオクに画家の平沢貞通(大暲(たいしょう))の戦前の絵などが出ていて、華やかな花とか見ることができる。
戦前に画家として大成されて戦時も生き残り、戦後これからの時に帝銀事件の犯人とされて、無罪を訴え続けてるも死刑囚として獄中で亡くなられた。
本当にお気の毒な方だなぁと思う。
今ヤフオクに出ているのは戦前の、あの鴨緑丸の豪華客船時代、昭和13年頃乗船の著名人の寄せ書きブック。その中に平沢貞通のものがある。
あの鴨緑丸(おうりょくまる)と書いたのは、は、戦後、連合国側からは「ヘルシップ(地獄船)」と呼ばれた捕虜輸送艦という認識が私にはあり、戦犯を裁いた横浜裁判の記録で何度か目にした船であるからだ。
連合国からの攻撃以外でも酷い環境で輸送されていた間に捕虜が多く亡くなったとか。
で、戦後責任を問われた日本人が何人も巣鴨プリズンで吊るされている。
その鴨緑丸の戦前のまだ希望に溢れていた時代の寄せ書きの中に平沢貞通の絵がある。
描いた時には鴨緑丸がヘルシップと呼ばれるようになるとか、自分が凶悪犯として死刑囚として死ぬとか思いもしなかったろうなと。