熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

#水月ホテル鴎外荘 #赤松男爵邸 鴎外荘閉館の話し

今月友人と宿泊した水月ホテル鴎外荘さんが閉館するとツイッターで流れてきた。


お料理美味しいし、温泉と部屋で使える女性向けアメニティも良いものだし、ビジネスホテルとしても電源沢山あって使いよい。
インバウンドな客層でもなかったのに、美術館博物館等の休館と花見の自粛が響いたのかしら。

鴎外荘とは、兵庫県播州網干の赤松家の血筋の赤松則良男爵の旧邸。
つまり佐世保鎮守府の初代長官の屋敷。

上野の山の華族の屋敷である赤松男爵邸も維持されてて、元播州兵庫県民には有難いホテル。
大河内子爵邸も今はなく上野の山の幕臣華族の屋敷としては最後の一軒じゃないだろうか。
閉館後はどうなるのだろう、山形の後藤又兵衛旅館や箱根の奈良屋のように取り壊されて鉄筋コンクリートの建物やマンションになってしまうのだろうか。
江戸東京建物園も今は移築予算がないし、失われた30年のとどめとばかりにコロナショックが来ている気がする。
水月ホテル鴎外荘は敗戦と鍋底景気とドルショックやオイルショックとかバブル崩壊リーマンショックを生き延びてきたし、東日本大震災の自粛や放射能風評被害時も堅実に乗り切ったのに。
堅実にインバウンドには乗らずやってきたのに何故にと思う。

赤松男爵の邸の保存状態もとても良い。
経営者一族の企業努力だと思う。

都知事さ、オリンピックのことだけじゃなく真面目に税金払ってきた都民のことも考えて欲しい。
鴎外荘なら固定資産税も馬鹿にならないだろうに。
温泉税も納めとるし。
赤松男爵邸の維持費だってある。


あとホテルの従業員さんの雇用問題どうするよ。雇用先が減るのよ。

嗚呼鴎外荘こと赤松男爵邸。
豪商から幕府の御徒士になり維新後は男爵になった赤松家。
森鴎外の最初の奥様は赤松家の御子女で数年間の結婚生活を赤松家で過ごし、ここで舞姫を書いたという。なので鴎外荘。
森鴎外が最初の奥様と離婚した理由に顔に慣れなかったという都市伝説がある。本当なら結構ひどいなと思う。

私の高一の時の担任が赤松先生で一族だった。
赤松先生お元気だろうか。