熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

ダーウェント インクテンス スペシャルプライス文房堂

画学生時代に憧れていたダーウィントの色鉛筆、その中でもずっと欲しかったインクテンスは円安と不況のお陰で気楽に買えない値段になった。

っても、絵にまた入る勇気はないけど。

そのインクテンスは描いてから濡らすと水彩になり、乾くと耐水性を持つから繊細な作品を描けた友人が色のかさねをいかした使い方をしていた。

あれは美しかった。

美しいものを残して彼女は死んでしまった。

明石の女学生時代はステッドラーの水彩色鉛筆の使い方を教えてくれた人でもあった。

 

彼女が上京してくる場合は、当時は西神田3丁目の白泉社に用がある時で、(私が世話になっていた戦記雑誌の丸の旧社屋、編集部があった場所の極近所、)最寄りの国鉄駅は水道橋で、彼女は中央線沿線の友人宅に泊まるとかでお茶の水駅に近い場所で待ち合わせた。

画材店をあちこちひかやし、新しい画材を見つけてはしゃいだり。

画材店のレモンでお茶をしたり、神保町におりたり。

あの頃一緒に入った喫茶店も今はほぼなく。

レモンの喫茶室も場所がかわり。

学生街の喫茶店もずいぶんと変わった。

画材の老舗の神田の文房堂もお洒落になり、今は美味しいケーキが食べられる。

長生きして欲しかった。

 

その文房堂ダーウィントインクテンスがスペシャルプライス中。(2024年3月14日~5月15日まで)

先日、現役画家の友人にその話しをしたら自転車で走っていった。

還暦過ぎてもインクテンスは面白い画材だよね。

 

大切な彼女は死んでしまったけれど、生きてる友人も大切で、彼女らに感謝。

ダーウィントのインクテンス、欲しいな。

 

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午後、白日会の招待券を世話になった人に渡しながら上野に向かう。途中、白日会の義父たちの同人まひるの仲間だった野口良一呂画伯の墓に報告。

戦時中に発行された立派な遺作集を義父に届けてくださったご長男の野口健さんも数年前に亡くなられて、プライバシー保護法の壁がありご遺族に連絡をつけられなかった。

著作権が切れている義父の遺品となっている野口良一呂の画集から作品を接写し白日会に提供した。

今回の白日会100周年記念誌に野口画伯の特集ページを用意してくださった白日会に感謝。

義父たちのグループが今回浮かび上がった。

義父は昔、幼い夫を連れて墓参りもしていたそうだ。

https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/8651.html

 

野口良一呂さんの妹さんが人形作家の野口園生さん。

https://www.tobunken.go.jp/materials/bukko/10523.html

 

そして、上野の松坂屋にて白日会会員で熊本の崇城大学芸術学部美術学科教授の熊谷有画伯の個展を鑑賞。
熊本震災前の根子岳(ねこだけ/猫の修行の地)に心惹かれました。
猫神の伝承を求めて通った風景ですもの懐かしく。
安定の母子像のあたたかさ。
白黒の桜。

好きです。

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別の部屋では崇城大学芸術学部美術学科洋画コースの作品展「崇城の洋画-ardito-」を開催中。

白日会会員の熊谷有画伯と永田和之画伯らが指導している若手画家たち。
方向性が良い意味でバラけていて、展示大変だったろうなと。

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そして、ギャラリーモモに向かう途中の蔵前神社にてミモザを鑑賞。

盛りは過ぎていたけどミモザが好き。私が15歳の時にフランスの国立高校からミモザが母校に贈られてきて卒業する頃には形よく咲くようになるも阪神淡路大震災で失われた。

 

ギャラリーに向けて移動中、電動自転車のバッテリーが切れ、愛車は重い自転車と化した。

人力走行では間に合わないので、墨田区の塩パン家さんで夫が好きなパンを買い、帰路へ。

言問通り寛永寺坂を登る時はとても大変だった。

 

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