コロナ禍が落ち着いたら早乙女勝元先生と谷中を歩いて、慰霊碑まわって。
母の従弟で絵描きのお兄ちゃん(今は後期高齢者)が遊びに来てくれて、奥さんも一緒に美術館巡りをする予定だった。
他にも口約束はいっぱいあった。
が、コロナ禍で巣ごもりをしている間、歩かないから体調が狂って弱って早乙女先生は亡くなられたし、お兄ちゃんも体調を崩して上京できなくなった。
LINEで美術展などの写真を送るととても喜んでいるとお姉さん(私もだけど孫いる)が言ってくれたから撮影可のものは送信している。
マティス、楽しみにしておられたのに加齢の意地悪的な気分。
西洋美術館のブルターニュ展に駆け込み、義父もお兄ちゃんもまわった風光明媚を感じる。
ミュシャもあった(あの大学名誉教授のミュシャ見下し発言を私はまだ根に持っている)ブルターニュ展。
あと他の画家の作品ですがジャポニズムな浮世絵の影響ありありの版画もあって、印刷され大量消費前提の中の大勢向けの美しさ、金持ちだけでなく誰でも美しいものが好き的な作品群も良き。
鉄道による大量移動なツーリズムと広報画的な展示も楽しく。
西洋美術館では指輪、橋本コレクション展も開催していて、1940年頃のアメリカ陸軍空挺部隊用の銀製のポイズン・リングを見に行った。
兵士が捕虜となる前に自ら命を絶てるよう容器のベゼルに毒を入れていたやつ。
知ってはいたけれど現物をみれるなんて、喜んでは不謹慎ですけど嬉しかった。
もちろん西洋美術館の常設展も大好き。
新しい絵が展示されていて結構喜んだミーハーな私。
ここにあるゴッホのばらがとても好き。
フォーヴなブラマンクも好きだしルオーも良い。マティスはマティス展に出張してる。
第一世界大戦などで円高だった日本の企業人に選ばれたコレクションの素晴らしさ。
半分神戸人の血が流れている私には松方コレクションありがとう的な。
敗戦国日本からの没収品を返してくれたフランスにも感謝を。