熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

奥州

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更新が遅れましたけど、昨日仙台市に到着し、伊達政宗片倉小十郎所縁の青葉神社ご朱印帳を、息子の奥さんへのお土産と自分の分を購入。

ご朱印帳は二種類あり、好きな方を選んでもらう予定です。

青葉神社伊達政宗の御霊を片倉小十郎の子孫が護り続けている由緒ある場所で、分かる人には分かる伊達政宗の刀剣をモチーフにした龍が清めの水を出してます。

 

同行者は今はご両親の介護で忙しい、那月テツ。

数代前の片倉家の姫君の血が流れていますが、同人仲間であり、私の大事な友人です。

 

彼女は以前、文藝春秋の美味しい店を紹介する欄の東北北海道を担当してて、文春掲載の基準がるるぶなどでは紹介されていない男性が一人でも入りやすく美味い店。

 

彼女の記事で印象に残っているのは牛タンの利久で、店を選ぶ基準が接待慣れている医師や弁護士が個人的に好きな店。

出身の関係で医師弁護士の知り合いも多く、その口コミをチェックして普段食べている店を再チェック。美味しいと思った店の出張サラリーマンが食べに行きやすい店を選び、企画書を出して通れば記事にできます。

利久は既に三店舗あったそうですが、駅に近い店を選び取材許可を取りカメラマンに撮影してもらい、記事は彼女。

利久側は東京の雑誌だし、それほど影響は無いだろうと考えていたそうですが雑誌掲載直後から予約電話が鳴り止まず、人気店でありましたがブレイクしました。

あの頃は私たちはまだ介護とかは無縁で、ガムシャラに取材をして楽しんでいました。

 

東北方面の取材は良く彼女に資料を探してもらい、予科練出身の墜落王の大西さん夫人からお願いを頂き、二人で彼女のお祖父様の記録を探し当てたこともあります。

その資料で、お二人が結婚式、と言っても戦時中で大西さんは写真の花婿ですが思い出の平安神宮との強い縁がわかりお二人に感謝していただいたのも良い思い出です。

テツとは同時期に文学の新人賞を競った仲間でもあります。

 

二人ともハイヒールとタイトスーツで足で取材をして、地面を這うような取材が得意でした。

私はハイヒールで道なき山を登り、彼女はハイヒールで取材相手のベテラン大工さんが忙しかったのでハシゴを登り、高いところで取材をして大工さんに呆れられたという。

 

あの頃は、男性はスーツに楽な登山靴や皮のスニーカーでも取材ができたけど、女性はまだハイヒールでないと取材相手に失礼な時代でありました。

 

彼女の舌は良くて一緒に美味しいフレンチを食べたり、彼女が東京の編集部で打ち合わせの時はよく食事をしました。

ライター仲間には黄金の舌と呼ばれていた彼女。

今はご両親の介護で仕事をセーブしていますが、美味しい店は相変わらず知っていて、仙台では有名な上杉勝山公園前の石山パンで朝食。

値段安く、素材良く味良く。

一回は食べてくださいとしか説明できません。

原稿が書けるテツは凄いと思う。

 

仙台市内は伊達政宗で溢れていました。

 

彼女が親の足腰が弱った場合を考えて仙台市の便利な屋敷から郊外の三菱地所が開発している住宅街に家を建てて引っ越したのも驚いたけど、その地域は仙台市高額納税者が移り住む高級住宅街で、家を建てるのにも条件があり、財閥系の家じゃないとダメで、道から数メートル離して家を建てる。

二階建てまで、庭は庭師に手入れさせる。

塀は防犯のための生垣。

そこに住む時に結構な額の町内会費をある程度納め、毎年ある程度の金額を払えますと契約時にサインをして買える土地で、東京から家を求めた財ある人たちが住んでます。

日本警備保障との契約も住む条件。

三菱地所は大手医療機関や名門校もその街に呼び込み、店舗をやって良い場所を限り、注文建築の豪邸が並ぶ地域になってます。

彼女も私と同じく公募の賞でライターデビューをした組みですが、今は誰でもライターになり、企画書を書かなくてもブログで人気者になれる実力があれば本が出る時代で、良いんだろうねと話してました。

私たちの頃は数万の中から数人が受賞し、その中から商業誌で続けられたのはごく僅か。

そういう時代でした。

 

下に写真が沢山あります。

利久のどの店だったか、二階の予約して入れる部屋に彼女が書いた記事が引き伸ばされポスターぐらいの大きさで今も貼られているそうです。

 

相変わらず美味しい店のチェックをしている那月テツ。

細いのが羨ましいです。

私はアラ還。

 

 

 

 


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