熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

花の香 線香 焼香

朝、隙間風からクチナシの花の香りがした。

裏の墓地の向こう側、言い方を変えると向かいのクチナシの垣根から我が家まで香る。

甘くて濃厚な香り。

冬の終わりには梅の香り、春の終わりは雨で傷ついた葉桜の香り、初夏はクチナシ、秋は金木犀の香りが漂ってくる。

そして線香の香り。

白檀が好きかなぁ。

杉の香りのものが多い気がする。

台所にいる時にものすごくけむい線香を焚かれると喉が痛くなるし、咳が出る。

以前は京都の老舗の香屋さんで試させて頂いた金のお値段より高価な伽羅のような香を焚く家があったが。

ここ数年あの伽羅の香りはしない。

伽羅といえば斜向かい的なごく近所に法華経系大学の学寮があった。

鉄筋コンクリートの立派な寮で寮生さんたちが朝町の清掃などをやってくださったり、読経も朝晩響きありがたい寮だった。コロナ禍で大学があまり開かれなくなってしばらくして、寮は閉ざされた。

ゴールデンウィークや夏休みなど学生さんたちが帰郷して寮に戻られてくるときに、寮で使われている焼香とはことなる香りとすれ違う。

それも楽しみだった。

香は御寺さんによっては調合が違う。

関東は丁子の香りが結構する気がする。

加齢により嗅覚も鈍ってきた。

池袋の西武百貨店精油のかぎ分けテストを受けて30種類かぎ分けたのは30代の頃。

今は漠然としている。

それでも窓の向こうからクチナシの香りがするのは幸せだ。

ラベンダーは我が家の通路で咲いてて、ラベンダー好きはNHKのドラマ『タイムトラベラー』からで、疲れた時はラベンダーのお茶を飲む。

 

コロナ禍で感染したら嗅覚が鈍ると知った時は怖かった。まだ香りを楽しみたい。

 

 

 

ソラナックスが切れそうなので竹ノ塚の病院へ向かう。

帰りに夫が好きな吉田パンを買いに行くもハムカツは売り切れ。

コンビーフとツナを買って帰る。夫喜ぶ。

 

吉田パンは岩手県盛岡市の有名なパン屋さんの福田パンの弟子筋で、盛岡出身の方に教えると喜んで買いに行く。岩手県はとても広いので義父の故郷の伊達藩系の田村藩な一関界隈と、盛岡城南部藩界隈とでは懐かしむ食も微妙に違う感じ。

 

あと、夫に目玉オヤジと現場猫のTシャツを。

 

 

 

 

f:id:TokuheiKumagai:20250614182144j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250614182148j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250614182155j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250614182158j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250614182201j:image
f:id:TokuheiKumagai:20250614182151j:image