新宿の厚生年金会館に展示されていた熊谷登久平の代表作『月の暈』。
厚生年金会館解体が始まったと知った登久平のファンや親戚が問い合わせるも所在不明となり、私も厚生労働省に問い合わせたが追跡不可能で終わってしまっていた。
で、このブログでしつこいぐらい嘆いていた。
そしたらなんと連絡があり現存しているとのこと。
残念ながら状態が悪いそうだが現存確認できたことで遺児である夫と抱き合って喜んだ。
この作品は山形市のガレージの2階で描かれたのかもしれない的な。
↓熊谷登久平が山形市の女性に向けて書き、出し損ねた絵葉書より。
『みづゑ 第426号 昭和15年5月発行
p621〜p623より抜粋
ロベール・ギラン 第十回独立美術展覧会評
第十三室……
……又小川マリ子も大陸を材料にとり、女性らしく美しい感愛を力強く創造した。最後の室に近くなつても、吾々は決して、急いではならない。
その第十四室に於て、私はこの會に於て、めづらしい快さと驚ろき満ちた歌を聞いた事である。それは熊谷登久平の、半音楽的な佳作の論文である。彼は單に、畫家としてでばかりでなく、同時に詩人であるとも言へる。畫面から音律を聞く事が出來る。「月の暈」より受けるローマンチズム「砂」より受ける不思さ、「旅愁」より受ける悲歌など、彼の作品の原始的な、又新らしい感覚が、生み出す或種の感情は、彼の作品がこの展覧會の一方向を示して居る様にも思へる。赤色の光線と、肉感的な「月の暈」や「旅愁」は神秘な、同一の告白をして居る様である。彼はこの近代二十世紀の、むつかしさと、現代の騒々しさに拘泥せず、感傷的な詩人であり、又彼自らが、さうである事を臆面もなく発揮して居る事である。(終)』
あの、戦後50年の頃に凄く露出していたロベール・ギランが褒めた作品だよ。平林たい子が好きだった絵だよ。
現存していて良かった。
解体工事でそのまま瓦礫と化してなくて良かった。
昨日夜、上映終了が近いと噂される 『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ガンダムジークアクス)』を駆け込み鑑賞。
どうせ庵野監督も噛んでるし、今は予算が降りるカラーだし、やりたい放題だろうなと思って機動戦士ガンダムファースト世代の私は八重桜の季節になった上野公園を自転車で駆け下りて映画館に向かった。ほぼ満席の場内は還暦過ぎの同世代から今世紀生まれと思われる若者まで。
で、映画が始まると『機動戦士ガンダム』が始まった。
効果音も機動戦士ガンダムだった。
シャアの声は声優さんが代わり若く、少し軽く、観ていたら慣れた。
マ・クベの声優さんは銀魂の杉田さんだった。残念ながら塩沢兼人さんの厭世的な話し方ではない。が、慣れた。
壺を出して欲しい。
続きはテレビアニメでとのことだけど、映画版の方が機動戦士ガンダムしてる感じで、でもテレビ版のアイキャッチがガンダムしてて。
【鶴巻監督から「ジオンが勝った世界の架空戦記」という企画コンセプトが定められたのが2018年12月4日。(庵野監督のXより)
https://x.com/khara_inc2/status/1901250325350436967?s=46&t=q2XPXKYNUjeBawBGuO16BQ
テレビ版の次も楽しみだけど、映画版も続けて欲しい。
体温脇36.6
体温額36.9
血中酸素99
機械脈90
脈実測74 不整脈あり
血圧126-76