熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

野間仁根と額縁

某日、濁流に浸かったと思われる野間仁根の作品を落札した。

描かれているのが外房の風景で、義父も通ったという江澤館に泊まった時に描いたものかと推定。

ただ、状態がとても悪い。

半端なく悪い。

修復をやる友人に見せたところ怖くてできないと言われる。

額は上野桜木の佛雲堂の浅尾丁策さんのものに見える。浅尾さんのご長男の空人さんに写真を見せたところ、そうだというので修復をお願いしてみたら現物を見せて欲しいとのこと。

空人さんも野間仁根を個人的にご存知で額をご覧になって浅尾丁策さんのものに間違いないとのこと。

丁策さんが封じた作品を取り出してもらう。釘の打ち方が丁策さんだ。

きっちりと額装されていたので泥は絵の表にはついてない。

浅尾空人さんが修復をしてくださることになった。

 

野間仁根は旧制中学の美術部時代に熊谷登久平らが属していた一関中学美術部のメンバーと文通をしていた縁だ。

交流がはっきりとわかっているのは戦後に谷中に住む画家たちの会に属し、浅尾さんの佛雲堂や上野の松坂屋で展覧会をしたことなど。

写真も残っている。

 

今回の作品を購入することにしたのは、義父も描いた場所であること、義父と交流があったこと、額装が佛雲堂らしく見えたこと。など。

 

修復代は原稿料などが入っているのでそれを。

ミーハーな私は浅尾空人さんに修復を依頼できる環境を与えてくれている夫にも感謝。

 

写真は作品を確認する浅尾空人さん。掲載許可得ています。

泥が酷い。

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6時半頃、胸痛。

ソラナックスで気持ちは落ち着く。