打診があった義父の『外房の小景』
首都圏の公立美術館への寄贈が決まった。
そちらは今、戦前の義父の同人仲間だった画家の資料を集めている。その過程で、この作品をお見せしたら気に入られたスタッフがいて、打診をもらった。
展示される時には同人仲間の交友関係となるが、良い絵なので幸せだと思う。
夫の思い出の中ではアトリエに飾られていて、義父のお気に入りだったそうだ。
うん、私も好きだ。
だから手元に置いておきたい気持ちはある。
でも私も夫もいつかは死ぬし、そしたら作品はゴミにされる可能性もある。
なら、例え死蔵になろうとも美術館の収蔵庫で眠り100年後に再評価される可能性にかけたい。
嫁いでから10年に満たないけど、企画画廊で個展やれて、公立美術館に片手以上寄託や寄贈ができたの。
畑違いの嫁だけど、頑張っていると思うの。