熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

メモ 義父へのお供え

早朝、軽い喘息の発作。

一度大きな発作をおこすとしばらくは続く。

 

一関市の有名店が巣鴨に来ると知り義父へのお供えを買いに行く。

お世話になっている池之端画廊のみなさまが気に入った亀の子せんべい、今回は株式会社佐々木製菓のを買う。

亀の子せんべいは一昨年一関市の千厩で開催していただけた熊谷登久平生誕120年展で、義父の親戚から大きな箱で頂戴し、それをお裾分けしたら偉く気に入られた。

 

池之端画廊は岩手県の画家橋本八百二と花夫妻の師でもある鈴木千久馬の孫で画家の鈴木英之さん夫妻が経営している。

橋本八百二は義父と川端画学校に同じ時期に在籍し、共通の友人に海老原喜之助がいて、海老原が渡仏する時に八百二と義父に自画像を含む自作品を置き土産とした。義父が持っていたものは葬儀後のドタバタで行方不明になり、橋本八百二が持っていたのもは鹿児島の美術館に収蔵されていると聞いた。

義父が持っていたものは白黒写真で確認できるだけだ。

橋本八百二の都内のアトリエは空襲で焼けて、彼は岩手県に帰り故郷の美術教育などに多大なる貢献をし画家としても活躍した。同じ時期に川端画学校に通った義父と同郷千厩生まれ育ちの白石隆一も都内のアトリエを空襲で失い岩手に帰り、ふるさと千厩で画伯さんと呼ばれた。今年大きな展覧会が千厩で開催されたが、私は行き損ねた。

橋本八百二は戦前鈴木千久馬が渡仏している間、鈴木家の留守番をやり犬の世話をしていたと上野の山にお住まいの浅尾丁策さんが書き残しておられる。

世の中は狭いもので、戦前私の遠縁が橋本八百二に師事し二人で展示会もやっていた。不思議な縁だ。

 

 

 

 

 

話しを戻すが、一関市のブースできゅうりが5本で200円と、とても安くて、同行してくれた主婦友も喜び買う。

またスグリという果物を生まれて初めて購入。

東京生まれ育ちの友人も見たことがないという。

誰かの童話に出てこなかったっけ的な。

 

きゅうりなどを買ったので、一旦家に帰り、後楽園の最寄駅の春日駅のホームで待ち合わせて目黒の庭園美術館へ。

春日駅は義父が通っていた川端画学校の最寄駅でもある。

が、川端画学校があった区画は再開発でどどーんと立派なタワマンがたち義父たちが雨が降ると苦しんだぬかるむ低地の面影はもうない。

春日駅から三田線を使い目黒へ。 

都立庭園美術館で野外コンサートと竹下夢二展を堪能。

夢二の油絵を初めて鑑賞。

会期中にまた行きたい。

 

コンサートにロボット犬のアイボを同伴されている方がいらして、可愛かった。

 

 

 

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