展示コーナーのえって感じが楽しかったです。
私の前の結婚相手が沖縄の旧家の仏壇がある家の次男で、初めは優しかったけど、って感じだった。残念な結果になった。
でも元婚家を通じて知った琉球の士族の誇りは興味深く。
義母側の首里の貴族の焼け残った工芸品の美しさは色鮮やかで、嫁の立場なので騒げなかったが、騒いだかもしれないが、どえらく素晴らしいものだった。
食文化も嫁の立場としてはどうしようもなく猫の手にもならなかったが、盛り付けにも伝統があり、覚えられず、迷惑をかけたが食べるのは好きだった。
義父側、義母側、それぞれ占領下の琉球政府系の銀行やインフラだったのでその逸話も面白かった。
戦時の苦は沢山あり、元婚家は琉球王が許可した系図と墓にあった芸術的な骨壷ぐらいしか残らなかった。
その骨壷は狙われるようになり苦労したらしい。
交易で栄えた琉球史も面白かった。
首里で見た紅型工房や元義母実家で見せて頂いた茶器も印象的だった。
あれらに触れられたのは良かったと思う。
紅型、沖縄の染物。
日本陸軍の航空隊で飛燕の小林照彦隊長の未亡人が紅型をやっておられて作品を見せて頂いたことがある。
紅型の作家として個展も開かれるようになっていた奥様の染。
百貨店での個展でお気に召した三木首相の奥様が購入されたこともあると聞いた。
もう工房名は忘れたが元婚家に連れて行って頂いた紅型の工房は小林夫人もご存じだった。
もう随分と昔の思い出だけど、美しいものを美しいと話せるのは幸せな時間だったなと思う。
沖縄も飛燕も戦争体験がついてまわる。
それでも文化が伝わったのは、失われたものもあるけど、残ったものはありがたいと私は思う。
再現したものも多くあるけど、再現できることも文化であり、伝統、つながれたものだと私は思うのです。
琉球展、前の結婚を思い出す部分に苦みもあるけど、良かったです。