前夫が沖縄県の都市部の人で、義父が連れて行ってくれた沖縄そばはとても美味しかった。
前夫は好き嫌いが激しく胃腸がとても弱く、前婚家から送っていただいた沖縄料理の本で元夫が食べられるもののを作るために、手に入りにくい食材を求めて青山の紀伊國屋や広尾のスーパーなどで南方の野菜を買ったり、中華街で豚肉買ったりしていた。
今はエスニック食材が上野でも買えるので便利だが、今夫は東京で普通に買える食材の料理と、東北から送られてきていた食材の料理を食べる。
でも昔はアメ横などで入手するしかなかったスパムを使った沖縄風炊き込みやオニギリは喜んで食べてくれるで、定期的に出している。
また、夫の幼馴染たちが沖縄に定住したり、沖縄旅行が趣味だったりするから、生のヒハチを土産にもらったり、今夫が私と結婚したことで知り好物となったコンビーフバッシュを箱でもらったりもあり、ありがたい。
残念ながら日暮里駅の近所と上野にあった沖縄のアンテナショップ『わしたショップ』は閉店してしまったので、沖縄の調味料が気楽に買えなくなった。
銀座にわしたショップ一号店ができた時は嬉しかったし前夫のために通ったけど、足立区時代にバスや舎人ライナーで買いに行けた日暮里店や上野で気軽に買えた上野店がなくなったのは不便に感じたりした。
浅草にまるごとにっぽんができて買えるようになったと喜んだら規模縮小で調味料減った。
まあ、前夫とも恋愛だったし、私は不器用だから愛情表現が料理が勉強頑張るしかなくて、胃腸の弱い好き嫌いが多い前夫のために覚えた料理のいくつかが今夫に喜ばれるのは幸せだとも思う。
で、美味しい沖縄そば、テビチのが食べたいと発作的に思った。
残念ながら今夫はテビチは好きでない。
テビチ、豚足は家で料理をすると最初は匂うので家では作りづらい。
我が家からすぐの根津に美味しいテビチそばを出す沖縄料理店があったが、コロナでメニューを減らしてしまい。テビチそばはなくなった。
もうね、沖そば食べたい。テビチのせが食べたいと検索したら上野の黒門に美味しそうな店がある。
みやら製麺さん。
自転車で向かい、テビチそばを注文。
麺は自家製で出汁も美味しい。
テビチはトロトロで沖縄の肉汁のようなボリューム。
ランチタイムだったので(沖縄の炊き込みご飯)ジューシーがつくランチメニューにしたところ、出汁の香りに北限が石垣島と言われてる香辛料ヒハチの香りが。
聞くと今はヒハチが柔らかい時期なので若葉を細く刻んで炊き込んだとか。
硬い時期には葉を乗せて炊き上がりに取り除くそうだ。
ジューシーにヒハチ使うって初めて知ったき食べた。
美味しい。
よもぎ入りのジューシーは食べたことがあるし、前夫の叔母さんがくれる月桃の葉でくるんだモチとかハーブをいかした沖縄の食も素敵だと思う。
ヒハチはパーチ、ピパーツ、ピパチ、ヒバーチ、フィファチなどともいう。
これを粉にした香辛料もテーブルにあり、嬉しかった。
上野に行くときはなるべく上野公園内にある慰霊碑の『時忘れじの塔』に手を合わせる。
この母子像はアニメーターの有原誠治氏によるデザイン。
海老名香葉子さんの御母堂と弟さん、そして香葉子さんがイメージだと聞いてます。
昔海老名家の菩提寺に東京大空襲の日に墜落したB-29の話を聞きに行った時に、香葉子さんがいらしたことがあります。
そこに三平師匠のお墓があり、丁寧に掃除をされてました。
私は20代だった。
先月の早乙女勝元先生の葬儀で目にした香葉子さん。
あれから年を重ねておられました。
私も59歳です。
私と同世代の木梨憲武展。
それぞれ観てきた友人たちに行くべきだと力説され気になっていたので行ってみた。
これは私に行くべきだと語彙力尽くして言ってくれた友人たちに感謝でしたわ。
木梨憲武展の情報量に圧倒された帰り道に、上野公園外にある東京大空襲の慰霊碑に手を合わせた。
慰霊碑からの帰りは寛永寺の境内を突っ切るのが我が家への近道。
町会の寺の紫陽花は盛りが終わりかな。
少し遠回りして池之端画廊さんへ。
版画セレクト展鑑賞。
これが版画なの的な語彙力なし。
ここで、画家の知り合いに木梨憲武展が良かったと力説した。