昨日夜、谷中のBistro TOM(以後トム)さんで美術関係者とディナーした。
トムさんは以前、谷中のカフェのF9のママから一度は食べるべきと教わり、ランチに行ったら美味しかった店。
その後、某ミシュランガイドの東京の手頃価格版に載り予約が難しくなった店でもある。
近しくさせて頂いてる池之端画廊さんの奥様に美味しい店を聞かれてお話しした所、予約なしで現地に視察に向かわれ、店内にご主人鈴木英之氏の作品が2枚展示されていたことに喜ばれて予約して一緒に行こうとなった。
アラ還の私たちのフレンチとは素材を活かしてガッツリと目と舌と胃を満たしてくれるもの。
それがいつの間にか大きな皿にポツンと素材なフレンチがお洒落になって、そういう店に行くと外れた気分になるものだった。
で、トムさんは懐かしの神戸のオリエンタルホテル的フレンチで私は好きだ。
鯛もラム肉も自家製スモークサーモンもパテも美味しゅうございました。
私がニコニコして食べているのを見て鈴木さんも幸せそうに食べるねと。
うん、幸せです。
(主婦友の1人でもある鈴木さん(池之端画廊の社長夫人、画家)に、たまに夫の周りにいた女性への嫉妬で悶絶する話もした)
またオーナーシェフのトムさんの亡きご友人が長谷川利行のファンだった話しも聞けた。
普段はフランスに暮らす画家で、長谷川利行が好きで帰国するとトムさんの家に泊まり、不忍池の長谷川利行碑へ、かつて上野公園内にあったみんなが大好きパンダ焼の桜木亭でビールを買い、利行に献杯してくださっていたそうだ。
残念ながら5年前に亡くなられたと聞き、府中などで開かれた大掛かりな長谷川利行展や、うちにあったスケッチブック、池之端画廊さんでたまに展示する個人蔵の長谷川利行の絵などを観ていただきたかったと思った。
池之端画廊さんでは熊谷登久平の生誕120年の個展を含めて2回登久平の絵を展示して頂いている。
で、今年の秋にまた今度は同時代の洋画家の三人展に入れていただける話になっている。
コロナ禍がどうなっているかはわからないけど、ありがたい話だ。
https://www.wa-nokai.org/tamura_column/10_kumahiratokuhei.html
https://www.wa-nokai.org/mizutani_column/index.html
https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/165330