池之端画廊の若奥様と熊谷登久平展の準備。
池之端画廊は日本画家の望月春江のアトリエ跡。
そこにはかつて谷中清水町の大河内子爵から譲り受けた大名だった大河内家の茶室があった。
戦後、理研の研究絡みの戦犯容疑者になった大河内子爵には巨額の税金が課された。
その為に大河内家は多くの土地を売り、その為に建物も解体した。
その中の茶室などを日本画家の望月春江が譲り受け、茶室と建物をアトリエにした。
その茶室は春江の死後、我が熊谷家の菩提寺の玉林寺に寄贈されたと望月春江の娘さんの鈴木美江さん談。
ミーハーな私は若奥様を誘い玉林寺へ。
残念ながら我が夫の幼馴染でもある御住職は留守で、寺の人に大河内子爵の茶室について訊ねるもご存知でなく、御住職に電話をして確認してくださった。
大河内子爵邸の茶室で望月春江のもので間違いないとのことで、許可を得て茶室に向かう。
茶室ありました。
日本庭園のほとりに侘び寂びしてました。
たまたまそこに居た方と雑談しましたら大河内子爵を調べている方で、茶室が大河内子爵のものだったことをご存知なく、喜ばれて銀杏頂きました。
その方は浦和で教師を経て校長先生定年後、大学講師となり、今は大河内子爵の本を書いているとか。
世の中狭い。
その後、根津カフェでカレーライスを食べ、千駄木団子坂の森鴎外旧邸跡へ。
最後は太平洋美術会さんにて美術史雑談。