熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

熊谷登久平の中学時代の絵

#熊谷登久平 が岩手県の旧制一関中学生だった頃の水彩画。
末期癌の病床の登久平に岩手の身内がこの絵を届けたと、お弟子さんが書き残している。

お弟子さんの文章に潮来の絵と描いてあったが、今回 #池之端画廊 さんでの展示会準備の為に額から取り出し裏書きで「潮来」を描いたと初めて確認できた。

熊谷登久平の中学時代の絵は岩手県千厩の義父の従弟の儀一さんのところにも一枚残っている。

もう一枚の持ち主の熊谷儀一さんは戦時中に岩手県が動員された学生の一人でもあり、休暇に登久平宅を訪れ、作品を千厩に疎開させるために田端駅まで運ぶのを手伝わされた人。

その作品たちは生家に届いたのだが、行方不明になり、登久平は次男を疑い気の毒なことになったとか。



さて、中学時代の絵の裏書きの徳兵衛は本名。
白日会に初出展した時と長谷川利行と二人展をした時、1930年協会初出展の時は熊谷徳兵衛。

白日会に出した絵も結構残っていることが、今回調べてわかった。


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