熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

寒い 定休日

我が家は自宅のある敷地内に店舗があるので、正月や盆、夫が救急搬送されるような体調の時でもなんとかなるだろうと考えて修理依頼などをしてくるお客様がいる。
現場まで呼んで量販店で購入した自転車の防犯登録を頼まれた時は複雑な気分になる。
またパンフレットをうちで取り寄せて量販店で買ったお客様もいたけど、微調整はうちで。
パナソニックの電動自転車なら量販店よりうちの方がほぼ安いのに。

昨日きたバイク、お客様はバッテリーがあがったと判断されていたが放置期間でオイルが腐っていた。
臭い。
その腐ったオイルの匂いは、油絵で使うテレピン油の匂いに似ている。
美術部時代にその匂いにまみれて、満員電車で帰宅していた。
娘も油絵を高校でやっていたので匂った。

自分が描いていた頃は慣れていたし、美術室はオーシャンビューで開放感があり気持ちよかった。
先生は美術室の一角にほぼ住み込んでいて、蔵書が凄い空間だった。
阪神淡路大震災で母校に沢山あった先生の大作も蔵書も失われた。

そんな思い出が吹き込んでくる腐ったオイルの匂い。
青春の香りのはずなのに臭い。