熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

急ぐわけ

私が長谷川利行のスケッチブックの研究できる所への引き取りや、義父の絵や写真整理や資料整理を急ぐのは、今の家が東京の地価の高いところにあるから。

うちに来る不動産業者は、土地の形や立地条件が悪い(旗竿地、裏が墓地)から、このままでは我が家は相続税や固定資産税で負の動産になると私を怯えさす。


夫は義父が大事にして義母が守った土地や義父の作品、それらを引き継ぐ人が欲しい気持ちもあって子がいる私を再婚相手に選んだわけで。

でも私が先に死に、次に夫だと相続税の問題で娘はこの家を売らないと相続税は払えない。
(とか書くと不動産投資や相続税対策の営業がどんどんくるし、この営業は私の不安を煽る人が多くて私は疲れてしまうから本当に嫌い。)

長谷川利行のスケッチブックは次の長谷川利行ブームがくるまで世に大きく出ないだろうし、展示もされないだろう。
でも、私は画家とし文人としての長谷川利行の貴重な資料だとも思っている。
義父が残した写真も見方が変われば1930年ごろの資料だ。
纏まっていることにも私から見たら価値があり、誰の研究材料になるかもしれないと願望。

残念ながら未整理だ。

その上、私には調査整理するだけの教養がない。

でも東京の相続税は残酷だ。

また今の文化系施設の予算も残酷だ。
収蔵庫に空きが少なく、価値があると調査済みのものしか受け入れるのが難しい。
私が調査員をしていた頃のような人件費もなく、調査にまわせる人が少なくなった。
ある程度調べて整理しておかないと、寄付すら受け付けられない。
失われた30年は文化への予算を削り、客受けするものを公共博物館が求めるという時代を招いていると思う。
数年間、あちこちの博物館に長谷川利行のスケッチブックの寄付を持ちかけ、相手にしてもらえなかった私はそう感じている。
結局は元歴史の調査員にすぎない私が美術史の素人ゆえ要領悪い調べ方をして数年間後に、複数の学芸員さんに長谷川利行のものと。
私たちが生きてるうちに、どこかに正式にと願う。
数年後に足立区立郷土博物館は改修があって、この雨漏りもする家に返されること決まっていますからね。
(T ^ T)
その時に相続発生したら税務署の競売にかけられるかも。
維持する自信はない。


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義父が矢野文夫氏に渡さなかった意味も多分ある。
二人の決別は夫は幼いからよくわからず、葬儀の時に矢野文夫氏が来て皆が驚いたことと、ご存命の義父の従弟が義母から喧嘩の様子を聞いている。



で、夫の後輩が、なんでこんなのを嫁にと私の前で言うぐらい彼には釣り合わない女である私。

財産ない外見悪い気が利かない歳をとっている等、夫の後輩は酔った勢いで言いたい放題。30歳下の娘との親子丼まで言われて、まぁ、それが健全な男性の考え方だろうなと。
「いい人に拾われましたね」

でも夫は私と結婚したので、その頃、私は介護離職と介護離婚と介護鬱と介護ロスで最悪の状態だったので夫には悪いと随分お断りをしたんだけど、もっと良い条件の女性を選ぶように言ったし。

とかの良い奥さん向けではない私なので、私は私にできることでと。