熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

サワラ砂漠 #下谷警察署 熊谷登久平

台東区下谷警察署の建て替えが終わり、ピーポ君が輝く立派なビルディングになった。
下谷警察署には熊谷登久平の『サワラ砂漠』が常設展示されていたが、新宿の厚生年金会館解体と共に失われた眩暈のように、下谷署のサワラ砂漠も失われているかもしれないと心配していた。
今日、下谷警察署の協力会員である夫に付き添い出向いたら二階のエレベーターホールに展示されていて嬉しかった。
厚生省関係に寄贈したり購入された作品は今は行方不明。
郵政省に購入された作品はスカイツリーの美術館には展示されず、市川市の倉庫。

故郷の千厩に寄贈した作品は二点しか確認できない。おそらく一関市に吸収された時に曖昧になった。
一関市の出版物に書かれている熊谷登久平の評価は死ぬまで大いなるアマチュア

(熊本の本では結構評価されていたりするんですよ)

バブル前に熊谷登久平の作品二点仕入れた青梅美術館も倉庫にある。

千厩の熊谷登久平の生家である日野屋の熊谷英三さんが作ってくれた熊谷美術館に展示されているのが義父の作品を観られる唯一の場となっている。


それが義父が愛した下谷区の警察署に展示されているのは結構嬉しい。
なんたって独立美術協会の反里見勝蔵派の会合に応援団の格好で乱入し、脱出に成功した会員に通報されて下谷区の警察署にお世話になった熊谷登久平だもの。

新しい下谷警察署の一階ロビーには名車を使ったパトカーのミニカーが展示されていて、帰ってきたウルトラマンのマットが使っていたコスモのパトカーや、RX-7のパトカー、ゴジラに立ち向かったパトカーに、西部警察で爆発するパトカーもあった。
銭形警部がルパンを追うパトカーもある。ポルシェのパトカーもあった。
夫と大いに興奮した。

帰りに夫が好きなコッペパンの老舗『三陽屋』みはるやさんに寄りあれこれ購入。
夫が子どもの頃からあり、ていうか戦後から東日暮里四丁目にあるそうだ。

帰宅したら娘が焼きそばパンを差し入れてくれていた。