熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

適度な一日


息子夫婦宅にエゾジカの肉をおすそ分けでクール宅急便で送った。
そのあと夫の好きな製麺所で焼きそばの麺を仕入れて、千駄木の洋食屋さんキッチンマロでランチ。
世話になっていた朝日新聞団子坂店の店長の鎌田さんの奥さんにご馳走になった懐かしい味。
団子坂店は私の後輩が放火して奥さんは焼死した。
いまだに店があった場所の前を通ると心痛む。
私の最初の保証人だった。
ご自身が金の卵世代だから、新聞奨学生への思いやりがある女性だった。
お嬢さんはお元気だろうか。

千駄木は今夫のお母さまの店があったり、まあ色々あった街だ。
今の千駄木は意識高い系の店が増えてて田舎者の私は少し苦手。

絵の修復のベテランでもある方のアトリエにお邪魔して、雑談後、修復に使える和紙はどうなっているのか聞いたら、楮が足りないと、そして職人が減ったと。
なら水害にやられた古文書などの修復に足りるのだろうかと、文化を守るために職人育成をするのも大事ではないかと思ったけど、なんでもかんでも税金の無駄使いという層が増えたから厳しいなと思った。

今度処分する予定の美術関係書籍の中で欲しいものは持って帰って良いと言って頂けて嬉しい。
本来なら台東区が場所つくるべき蔵書なのにと思う。
知り合いの美術史専攻の子が欲しがっていた資料を数冊もらって帰った。
使用許可も頂いた。
義父さんのご縁のおかげです。