熊谷登久平アトリエ跡に住む専業主婦は大家の嫁で元戦記ライター

台東区谷中の洋画家熊谷登久平のアトリエ跡に住む次男に嫁いだ主婦の雑談

戦争の時代の若者たちの夢って

夏から美術史と並行して錦糸町から江戸東京博物館あたりと雷門周辺に清澄庭園あたりに焼けなかった場所を歩き回っているのと、戦争画と、徴兵逃れ、学徒動員、国策会社、終戦後の画壇文壇の糾弾、その時期に若い大人だった層の萎縮、彼らの戦争責任を問う若者たちの残酷さなどを酸化している古本かマイクロフィルムで読むことが多くて目が疲れているし、脳も疲れている。
上野駅の地下で死んでいく戦災孤児たち、銀座で靴磨きをして生き残る層。
華やかな復興の時代の銀座周辺と、水捌けの悪い地域に追いやられていく人々。
画壇は相当荒れてるように思えるし、のちの美術批評家が綺麗にまとめて蓋をしているけど、1930年代前後の画家であった若者たちの何割かの消息不明は、私の遠縁の生きていたのに名乗れなくなった人に象徴されているのかも知れないと、思えてきてる。

義父たちの層、万年中堅層の華やかになれない不思議さは昨日購入したバラバラになりそうな美術雑誌の中にあった一つの原稿がわかりやすかったので、私の精神的なしんどさが治ったら少し書きたい。