KKベストセラーズから先月発売された。テツクルさんの「ぼく、街金やってます」読了。
私が楽しみにしているコツコツなのかガツガツなのか意味不明な不動産業集団?なのかな。ツイッターランドの愉快な人たちのツイートを覗いていると、突然現れて一時的に資金を提供し、月15パーセントの金利をもらう人がテツクルさん。
ぼく、街金やってます。は、
(株)ツイッターインベストメントの抽選で当たりましたが、この株式会社が温泉同好会なのかキャバレー同好会なのか、都市計画同好会なのかよくわかりません。
どなたか教えてください。
普段私がツイッターでのぞいている不動産業者は、
不動産を23区でコツコツと購入してお家賃で生活している子持ちのパパは賃貸生活な一見優雅な白鳥だけど、水面下はジタバタして嘴には氷柱のどエンド氏。
新宿界隈で物件持っているのかなな札束くん。
西川口の世襲大家さんで実はミリオタとアニオタ入ってんじゃないのかなな謎の人。
優雅でエレガントに決めている大家夫人。
多分港区の高台あたりの世襲大家さん。
湾岸のタワマン族大家さんな不動産業。
最近入院していた不思議な教養がある謎のラガーマン不動産業。
みなさん結構文書使いがこなれていて、面白いし、綱渡りではないだろうかと思うような投資をしてそれを売り抜けたと思ったら、買い手がその場でもっと高く転売したり。
私のような平凡な主婦には結構刺激的です。
繰り返しますが、その資金をたまに堂々とツイッター上で貸してるのがテツクル氏。
見てて税務署に目をつけられるのではないかなと思っていたら監査が入った模様。
大変そうです。
私、実は街金ってダークなイメージを持っていました。
本書を読んで勘違いをしていたと気がつきました。
グレーゾーンでした。
法的な問題は一切ないようです。
借りるのは貴方の自由で返済滞りなくよろしく的な、でも借り手をきっちり見定めるプロテツクル氏の目。
剥がせるものは剥がすけど、自身も埋められそうになりながらも剥がす。
ここまで彼も苦労がありました。
なので借り手には通じないかも知れないけど、思いやりはある。
貴方に本当に必要なのは何でしょうかと、優しい助言もするけど、一発逆転を狙う多重債務者には通じない。
そして、剥がせるものが無い人には貸さない。
終盤にツイッターランドのあくのふどうさん屋さんがお金を借りるシーンはハラハラします。
これでいいのかと。
でも街金を必要とする人がいる限りテツクルさんは颯爽と大金の入ったキャリーを引きずり歩き、その後ろには背後霊と税務署の人が付いてくるのでしょう。
自然な文体で字も大きく、老眼にも優しく面白かったですよ。
難しい漢字も使ってないし、文体は本当に素直です。
校正ミスらしきものもありますが、増版されたらなおるでしょう。
大事事ですが、これを読める人は多重債務者にはならないかもしれない。
手遅れな人は手遅れですけどね。
繰り返しますが面白いですよ。